歯医者さんでよく聞く歯の種類を表す歯式とは??
こんにちは名古屋市緑区の左京山歯科クリニック院長の宮崎です。
今日は歯医者さんで歯科医師が歯のことを○番と言ってるのを聞いたことないですか?多分歯医者さんに治療に行っていたら必ず何回かは耳にすると思います。今回はこの歯式という歯の種類を表す言葉について説明したいと思います。
歯の種類
歯の種類は前歯から「中切歯」「側切歯」「犬歯」「第一小臼歯」「第2小臼歯」「第1大臼歯」「第2大臼歯」「第3大臼歯」があります。これらの歯が上下左右あるので合計32本の歯が人にはある事になります。ただし第3大臼歯はいわゆる親知らずなので抜歯をしたり生えてこない場合もあるので、通常は第2大臼歯までの28本が一般的です。
歯式とは歯科医師が治療する歯のことをいちいち「右上中切歯」「左下第一大臼歯」などというのは面倒くさいので、一目でどの歯か見て分かるようにするための言語を歯式と言います。
中切歯が1、側切歯が2、犬歯が3、第一小臼歯が4、第2小臼歯が5、第1大臼歯が6、第2大臼歯が7というようにそれぞれの歯に番号をつけます。例えば右上3番と言ったら右上の犬歯をさします。これで部位と数字を言うだけでどの歯を治療するかすぐに分かるという歯科界独自の歯の言い方なのです。ちなみに歯科医師は日常歯式は使いますが、第一大臼歯や中切歯といった正式名称ではほとんど呼びません。完全に歯式で会話します。
乳歯では歯式はアルファベット
先ほどの数字の歯式は永久歯の場合です、乳歯はと言うとアルファベットを使います。
乳歯は、「乳中切歯」「乳側切歯」「乳犬歯」「第1乳臼歯」「第2乳臼歯」があり、上下左右20本の乳歯があります。
乳中切歯はA、乳側切歯はB、乳犬歯はC、第1乳臼歯はD、第2乳臼歯はEという歯式になります。永久歯は数字、乳歯はアルファベットを使うと歯医者通になれますよ。
ちなみにこれは左京山歯科クリニックの院長の私だけかもしれませんが、Dのことを「ディー」と発音せずに「デー」と言います。これは発音がなまってるからではなくきちんとした理由があります。「ディー」と発音するとBと聞き間違える場合があるのです。「ディー」と「ビー」発音が似てますよね。もし聞き間違えて違う部位を治療したりしたり大変なことにありますのであえて聞き間違えのないように「デー」と発音しているのです。けっして間違った発音で覚えたわけではないので私が「デー」と言っていても笑わないで下さいね。
レントゲン写真は左右の間違いに注意
レントゲン写真の説明で歯科医師の先生が右の歯なのに左側の歯を説明してて、あれ!?反対じゃないのと思われる方もいるかもしれません。レントゲン写真は患者さんから見て左が右で右が左なのです。頭が混乱する方もいるかもしれませんが向かい合っている人を思い浮かべて下さい。正面の人と向かい合って向かって左側の手を挙げていてもその人の上げている実際の手は右手ですよね。正面に向かい合った場合は左右反対になります。それと同じ原理でレントゲンも撮影されるので歯科医師の先生が右のはの説明なのに左側の歯を指していても正しいので混乱しないで下さいね。
まとめ
歯式のことやレントゲンの左右のことなどを少し知っていると治療の説明を聞いていても内容がもう少しよく分かるかも知れませんので簡単だから知っておくと便利でしょう。ただしあまり専門用語を患者さんが使うと歯科医師としては構えてしまうこともありますので先生に言う時などは一般的な、奥歯とか前から3番目の歯などの言葉を使うことをおすすめします。歯式はあくまで豆知識として頭の中で理解してもらうといいかなと思います。