意外と危ない!!子供の歯ブラシによる事故とは?
こんにちは、名古屋市緑区の左京山歯科クリニック院長宮崎です。
小さいお子さんでは自分で歯磨きをしてから、最後に親御さんが仕上げ磨きを行うことが多いのではないでしょうか。自分で歯磨きをするのはとても良いことですが、ついつい子供が歯磨きをしているときは目を離してしまうこともあると思います。しかし、これはとても危ない事かもしれません。
歯ブラシを咥えた状態で転倒すると、あまりイメージできないかもしれませんが、歯ブラシは簡単に喉に刺さってしまいます。表面だけの傷だけであればまだいいですが、子供の頭の骨はまだ成熟しておらず柔らかいため、最悪の場合脳や血管に傷をつけてしまう恐れがあります。アイスの棒などでも同様な事故は起こりやすいですが、歯ブラシの場合、お口の中の細菌がついたものが身体の中に入り込みますので、傷が小さいと思っていても、その後熱がでてくることもあります。
まずはこういった事故を防ぐために、歯ブラシが口の中にあるときは必ずイスに座って歯ブラシしてもらいましょう。ただこの時はソファなど座っている面が柔らかいと不安定ですので、お子さんの足がしっかりと床につくお子さん用のイスが良いと思います。またうがいなどするための移動時は必ず歯ブラシを受け取って、歯ブラシが口の中にある状態での移動は避けましょう。また万が一歯ブラシを咥えた状態で転倒しても喉をつきにくいような、歯ブラシの先が柔らかくなっているタイプや、喉をつかないようストッパーのついたタイプもありますので、そういったものを選ぶと良いでしょう。
歯ブラシでの事故は転倒した時以外にも、人や物にぶつかって起こることもあります。兄弟がいるご家庭では子供同士がつい遊びながら磨くこともありますが、ふざけ合っているときにも事故は起こる可能性がありますので気をつけましょう。
1歳から3歳は転倒、ぶつかるといったことで事故はおこりますが、もちろんそれ以上に大きいお子さんこそ走り回って転倒するので気をつけましょう。
もし万が一刺さった場合、様子がおかしいとおもったら躊躇せず刺さったものも一緒に持って救急外来に受診しましょう。見た目の傷は小さくても深さがあることもあります。
名古屋市緑区の左京山歯科クリニックでも過去に歯ブラシが頬に刺さって来院されたお子さんもおります。小さい子は転んだりしての歯の打撲や裂傷がよく起こりますので口の中を怪我した場合はすぐにかかりつけの歯科に連絡して受診しましょう。顔の打撲や怪我は一般的なお医者さんの外科に行かれた方がいいですが、唇を含む口の中の怪我は歯科が専門ですので歯科医院を受診しましょう。その際に口腔外科を標榜している歯科医院を選んで下さい。
左京山歯科クリニックでは非常勤の口腔外科の先生が3名いますので対応することができますし、開業医では対応が難しい場合は藤田医科大学病院の口腔外科を紹介しますので口の中の怪我はすぐにお電話ください。