顎が腫れて心配!唾石症とは?
こんにちは、左京山歯科クリニック院長の宮崎です。
顎が腫れたときは内科に行くか、耳鼻科に行くか、歯科医院に行くか迷うとこですよね?
耳から顎のにかけて腫れた場合に疑われるのは
・流行性耳下腺炎、急性耳下腺炎
・扁桃腺炎
・唾石症
・腫瘍
等が疑われます。
今回はこの唾石症について説明します。
先日スタッフの1人が顎下から首にかけて腫れました。耳鼻科に行ったところ唾液を出す顎下腺という組織があり、その唾液を出す出口が炎症を起こしている可能性があると言われました。抗生剤を出してもらい数日しても治らなければ唾石症の可能性があるからCTを撮って調べると言われました。
唾石の疑いであれば左京山歯科クリニックにも歯科用CTがあるので撮影してみたところ
米粒より小さいくらいの唾石が写っていたので舌の裏側に少量の麻酔をして唾石を取り出しました。
スタッフもこれでだいぶ楽になり腫れもすぐにおさまりました。
唾石とは?
唾石とはどんな病気でしょう?唾石とは正式には唾石症といい唾液腺の中や唾液を通す導管に石ができて唾液が詰まる病気です。主に顎下腺で起こることが多く唾液が詰まることで顎が腫れたりし細菌感染を起こすとさらに痛みや腫れが悪化する場合があります。
原因は様々ですが唾液の性状が変化したりするとなる場合もあり、症状が軽い場合や無症状の場合は経過観察となり、腫れや痛みを伴う場合は摘出を試みます。
今回の様に舌下小丘(舌の裏にある唾液の出る出口)など浅い部分にある場合はCTで位置を確認して麻酔をしてメスで切開を入れて取りますが、顎下腺の中などにできた場合は全身麻酔下で摘出します。
顎が腫れた場合はかかりつけ歯科医や耳鼻科があれば見てもらいましょう。今回の唾石は歯科と耳鼻科どちらも扱う分野です。歯科でも口腔外科を標榜している医院で見てもらうのがいいですね。
名古屋市緑区の左京山歯科クリニックでは親知らずの抜歯も含めて口腔外科を行っています。非常勤の先生には愛知医科大学口腔外科や愛知学院大学の口腔外科の先生もいますので開業医で行うことができる治療は左京山歯科クリニックで受けることができます。
しかし口腔外科でも全身麻酔を伴う処置や医科との連携が必要な処置に関しては藤田医科大学病院など総合病院を紹介させていただきます。
左京山歯科クリニックでは藤田医科大学病院と連携を取っていますので藤田医科大学病院の予約も取ることができます。口腔外科の分野でご相談のある方は予約を取ってご来院下さい。