みどり区 左京山歯科・矯正歯科クリニック

歯の豆知識ブログ

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大事な大事な犬歯のお話し

大事な大事な犬歯のお話し
歯は同じような形をした歯が二本ずつあります。
前歯も切歯、側切歯、
第一小臼歯、第二小臼歯
第一大臼歯、第二大臼歯
おそらく一本ダメになっても代わりとなるスペアのような歯を神様は用意したのでしょう。
しかし、犬歯だけは一本しかありません。犬歯にはスペアが
無いのです。なのでこの犬歯という歯はものすごく大事な唯一無二の歯なと言えます。
ではこの犬歯はどのような特徴があるのでしょうか??
まず犬歯の特徴の一つに根の長さがあります。
この犬歯は歯の中で一番根が長い歯なのです。
根が長いということは何を意味しているのでしょうか??
長く埋まっているということは横揺れに強いということなのです。
歯でいう横揺れとは側方運動。つまり歯ぎしりや歯を横に動かす動きに対して強いということなのです。
地震などの耐震設計も杭などを地中深くに埋めて地震に強い建物を作ります。犬歯も全く同じで骨に深く埋まることで横の動きから歯を守っているのです。 
咬合学事典を見てみると
犬歯の特徴として、
1)非常に緻密な歯槽骨壁によって囲まれ、わずかな刺激にも敏感である
2)歯根が歯槽に深く植立し、歯冠ー歯根比が良好
3)顎関節から離れた位置にあって強い咀嚼筋力の作用を受けにくい
と書いてあります。
原始人はひどい切端咬合と咬耗備えていました。それは彼らが硬い生肉や草木を無理して咀嚼していたためと思われます。人の歯は元来、食果ー食肉の中間形態を保持しており雑食の形態を持っているわけではない。
人は雑食するために下顎を水平に動かさないといけなくなり、そのために雑食に適応できるように原始人の下顎は退化して小さくなったのだと考えられる。
つまり犬歯は水平運動を行う上でものすごく重要な歯ということになります。ですので日本人に多い八重歯はこの犬歯が全く働いてないということになり水平運動の際に奥歯に負担がかかり歯が持たなくなるのです。
2001年に発表された論文によると80歳以上で20本以上の歯の方の歯並びを調べたところ、<正常咬合 80%><出っ歯 18%><受け口 ほぼ0%>という結果が出ています。
僕自身も高齢者で八重歯の方は見たことがありません。八重歯は若い方では可愛いというイメージもありますが、歯の機能という意味ですと本当に良くない歯並びの一つです。
まとめ
犬歯は歯のバランスをつかさどる大事な歯です。この犬歯のバランスが悪いと他の歯を失う原因にもなります。歯の中でも隠れた頑張り屋さん、そして縁の下の力もちの犬歯。この犬歯を守っていくのも大事なことなのです。

監修者情報

監修者情報

名古屋市緑区のみどり区 左京山歯科・矯正歯科クリニックで院長を務める宮崎裕基です。当院は歯の機能の改善と口元の美しさを両立させる審美治療を中心に、お口全体の健康を包括的に守るフルマウス治療を推奨しています。いつも患者さんに精度の高い安心の治療をご提供できるように、常に技術の向上に努めています。そのためにも、歯科用CTなど新しい設備の導入は欠かせません。
私たちはカウンセリングを大切にし、そこで患者さんの本当のご要望を引き出すことが「ご満足いただける治療」につながると考えています。お口のお悩みがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

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