男性より女性の方が歯周病になりやすいと知っていましたか?
こんにちは、左京山歯科・矯正歯科クリニックの院長の宮崎です
歯周病は、歯垢に含まれる細菌に感染することによって歯肉に炎症が起きてしまう病気です。
そのまま治療せずに放置してしまうと歯周炎や歯槽膿漏に発展することもある病気で、最悪の場合ご自身の歯を失うことにも繋がるので早めの治療が必要です。
そんな歯周病ですが、実は女性の方がかかりやすいことをご存知でしょうか。
■女性に歯周病が多いと言われるのはなぜ?
・女性ホルモンによる影響
歯周病菌のひとつであるプレボテラ・インターメディアは、女性ホルモンのひとつである卵胞ホルモンにより働きが活性化します。
また、女性ホルモンが活発化しやすい20~40代女性は、特に歯周病罹患リスクが高くなりやすいので注意しましょう。
・妊娠期の自浄作用の低下
妊娠期は女性ホルモンであるプロゲステロンが増加します
また、妊娠中のつわりが辛く、十分な歯磨きがなかなかできない事もあるかと思います。
産後は赤ちゃんのお世話に集中することが多く、どうしても自分のケアが後回しになることもあるでしょう。
気になる症状があっても歯科医院に出向く予定が作れなかったりするため、症状も進行しやすくなってしまいます。
・更年期による口腔環境の変化
女性は男性比べて更年期症状が強く出やすく、それに伴って口腔環境も変化します。
ホルモン分泌に波があって安定しない、口が渇くドライマウスになるなど、お口が様々なトラブルが発生することもあります。
唾液の分泌量が減るとそれだけ歯周病のリスクも高まることになります。
■気を付けるべきポイントと対策
いつまでもトラブルのない自然な歯を手に入れるためにも、早めの治療と予防が大切です。
・口腔内が乾燥しないようにする
口腔内の乾燥は唾液の分泌を妨げ、自浄作用を低下させてしまいます。
同じ歯周病菌がある場合でも、唾液の分泌が正常におこなわれていれば菌が定着しづらくなり、罹患リスクを低減できるでしょう。
そのため、食べ物をよく噛む、口呼吸から鼻呼吸に切り換える、こまめに水分補給するなどの対策が効果的です。
・噛み合わせをよくする
食べ物をしっかり噛むことに加え、片側だけの歯で噛むことをやめる、姿勢をよくして食べる、柔らかいものだけでなく噛みごたえのあるものも口にするといった方法もおすすめです。
噛み合わせが悪くなってしまうと食べ物をすりつぶしにくくなり、気づかないうちに丸飲み気味になってしまいます。
・生活習慣
例えば、タバコに含まれているニコチンは、歯に歯垢を付着させやすくなります。また、歯肉の血液循環が極端に低下してしまえば、免疫機能も下がります。
免疫の面では、野菜不足にも注意が必要です。
野菜不足によるビタミン不足、糖分の取りすぎによる歯垢の生成などが合わると、歯周病は一気に進行してしまいます。
・歯磨きの方法
歯ブラシを自分に合ったサイズのものにしたり、フッ素配合の歯磨き粉を使ったりすることも効果的です。
また、電動歯ブラシや歯間ブラシを使うなど、普通に磨くだけでは除去しづらい汚れにも意識を向けてみましょう。
・定期的に歯科医院に通う
上記で紹介したことを完璧にこなしても、歯周病への罹患リスクを下げることはできても、完全にゼロにすることはできません。
しかし、定期的に歯科医院に通う習慣をつけておけば、歯周病だけでなく虫歯などの早期発見・早期治療をしやすくなるでしょう。
あとで歯周炎や歯槽膿漏にまで進行してから治療するより、期間・費用・体への負担も軽減できます。
■まとめ
女性は、ホルモンの影響を受けるタイミングが多く、男性よりも歯周病罹患率が高いとされています。
定期的に歯科医院に通いお口の中に異常がないかチェックすることがおすすめです。
万が一罹患したときも早期発見・早期治療ができれば、症状が進行する前に止めることも可能です。
左京山歯科・矯正歯科クリニックでは週に3回、日本歯周病学会認定医の先生が勤務していますので、お困りやご相談事がありましたら当院へ是非お越しください。