唇にできた口内炎がなかなか治らないと思ったら疑う粘液嚢胞とは??
通常口内炎は1週間程度で治りますが、下唇にできた口内炎がなかなか治らない場合は粘液嚢胞を疑いましょう。
粘液嚢胞とは??聞きなれない言葉ですよね??実は唇にも唾液腺と言って唾液が出る腺があります。この唾液腺から出る管が何らかの原因で詰まってしまうことによって起こるものを粘液嚢胞と言います。
症状は特になく下唇の内側に口内炎のようなできものができるのが特徴です。あとは口内炎は触れたりすると痛いのですがあまり痛みがないのも特徴の一つです。この粘液嚢胞はなかなか自然治癒することがありません。治ったと思ってもまた再発したりを繰り返します。
うちの医院でもたまに患者さんがいますが多くは子供に多いです。間違って唇を噛んだり、唇を噛む癖があったりすると唾液腺の管がつまり粘液嚢胞を発症します。
処置方法としては経過観察がまず大事ですが治らない場合は外科処置が必要です。麻酔をほんの少しうち嚢胞を切除します。切除というと怖い気もしますが正味5分〜10分程度で終わります。ついこないだも小学校1年生くらいの女の子もやりましたが問題なくできました。
一般的には口腔外科での処置となりますが、左京山歯科クリニックでは月に1度。愛知医科大学の口腔外科の古橋先生が来ますのでその時に行います。
唇の口内炎があまり治らない場合は一度歯科医院を受診しましょう。