ラバーダム防湿
ラバーダム防湿とは、お口の中にゴムのマスクを張り治療する歯だけを出して唾液などが歯に触れないようにするものです。またゴムのマスクを張るので何か治療の器具をお口の中に落としたとしても喉につまらないし唾液が歯に触れないのでより精密な治療をするには欠かせないものです。
主に根管治療やコンポジットレジンの治療に使われることが多いです。根管治療は根の中に唾液が入ることで汚染されるのを防ぐのと根の中を洗浄する薬剤が歯茎や喉に触れないようにする役目があり、根管治療を専門にする医院やマイクロスコープを使って治療する場合はラバーダム防湿は必須となります。
コンポジットレジンの治療でも唾液に触れると接着がうまくいかないのと詰め物をするのに時間がかかるためどうしてもラバーダムが必要になります。
一見すると苦しそうですが鼻から呼吸ができるし強制的に口を開ける力もかかるので思ったよりも楽です。
このラバーダム防湿は保険治療からもはずされてしまいました。(以前は保険にありました。たった100円でしたが)なのでラバーダムをする場合はほとんど医院が負担して患者さんからは材料費などは全くもらっていないのが現状です。ですのでやる医院もきちんと治療を行いたいという意識が高い医院でないと、面倒臭いのとやっても材料分赤字になるだけなのでラバーダムを行う医院は少ないのが現状です。
ラバーダムをするということはきちんと安全に治療をしたいということです。術者側もラバーダムをした方が圧倒的に治療は楽です。