子供の歯にチョークのような白い部分があり歯磨きしても取れません。これは何でしょうか?
この写真は1歳の子の歯です。歯の白さとは違う白濁みたいな部分がありますよね?実はこれは初期虫歯なんです。虫歯の大きさで表すとCO(Cゼロではなく、シーオー、Caries for Observation、要観察歯)といい初期の虫歯が疑われる状態です。しかし、まだ虫歯ではなく健全歯の仲間なので削ったりすることはなく経過を見ていく事が大事になります。
この子の場合はスポーツ飲料を体にいいと思って飲ませていたのが問診の結果問題ありと判断しました。対策はスポーツ飲料は熱が出て脱水症状になりかけの時以外は飲ませないのとおやつも大人が食べるおやつを与えていたので、1歳児用のおやつに変える。あとはフッ素入りの歯磨きジェルのチェックアップの使用と仕上げにMIペーストを使用してもらうプログラムを立てました。
あとは写真で記録をとったので3ヶ月に一度歯科医院でのフッ素塗布と検診を行うこともしました。
この白濁は放置しておくと穴があいて虫歯になる場合も多いので歯科医院でしっかりと予防プログラムを立てることが重要になります。チョークみたいな白濁を見つけたらまずは歯科医院を受診して見てもらいましょう。
大事なのは削って詰めることではなくて経過を見ていくことです。安易な切削は命取りになる場合もあるのでしっかりと食生活習慣や歯磨きの仕方などを相談してください。