大人の前歯が生えるまでにはやっておいた方がいい上唇小帯切除術
上唇小帯ってあまり聞いたことないですよね。これは上唇と歯茎をつないでいる紐のような細い筋のことを言います。実はこれは誰でもあるんですよ。鏡の前で上唇を上に引っ張ってみてください。紐のような細い筋が見えますよね。これが上唇小帯です。
引っ張ってみるとほとんどの人が筋は上にありますよね。これが正常な状態です。しかし、3歳児検診だと結構この筋が歯と歯の間に入り込んでるくらい長い子もいます。3歳くらいだと成長と共に段々上の方に上がってくることも多いので経過観察をするのですが、6歳や7歳でもこの小帯が長いとトラブルが出てきます。
小帯が長いと歯磨きの時に痛い!!
歯と歯の間に小帯が入り込んでいると前歯を磨く時に筋に歯ブラシが当たって思いのほか痛いのです。歯の近くの歯茎は角化歯肉と言って爪みたいに歯茎が硬くなっているので歯ブラシは食事の刺激にも耐えれるようになってます。しかし、小帯は柔らかいので歯ブラシの刺激には痛いんです。すると歯磨きがしにくくなり虫歯や歯肉炎になりやすくなります。
前歯がすきっ歯になる
これが大きな問題になることがあります。小帯を長いままにしておくと前歯が閉じなくなってきます。7〜8歳くらいの時は上の前歯はまだ完全に閉じてないのが普通で他の歯が生えてくることで押されて前歯が閉じてきます。しかし、小帯が長いと前歯の間に小帯が入り込み前歯が閉じなくてすきっ歯になってしまうのです。
治療法は?
治療法は外科処置です。レーザーで小帯を切除するかメスで切って縫って処置するかどちらかです。どちらの処置も麻酔をして15分程度で終わるので7歳くらいの子供であればほとんど全員できます。術後も綺麗に治るので安心してください。
何歳くらいで処置すればいいの?
前歯が生え変わる7歳前後にやる場合が多いです。生え変わる頃になっても小帯が長い場合は処置しましょう。3歳児検診で小帯が長いと言われた場合はまだ経過観察でいいでしょう。
まとめ
上唇小帯は長くていい場合はほとんどありません。ブラッシングや見た目の問題などトラブルが出てきます。小学校に入るくらいで唇をめくって小帯が長い場合は一度歯科医院でみてもらいましょう。処置は簡単にできるので前歯が生え変わる前に勇気を持って処置してください。