歯科治療の麻酔についての話
こんにちは、名古屋市緑区の左京山歯科クリニックの院長の宮崎です。
歯科医院で治療をする時にみなさんが嫌がるのが麻酔。でも歯科治療で麻酔は不可欠な行為です。今回はこの麻酔についてお話したいと思います。
歯科の局所麻酔は痛くない!?
まず麻酔を打つときの痛みについてです。ほとんどの方は麻酔は痛いものと思っているかもしれませんが実はそこまで痛くありません。
お医者さんで打つ予防接種ありますよね。実はあの注射の針よりも歯科の局所麻酔の針のほうが細いのです。細いということはそれだけ痛みも少ないのです。
具体的に言うと子供で初めて麻酔を打つ場合ってだいたい6歳前後で永久歯が生えてきて乳歯を抜かないといけな場合です。6歳位の子にも麻酔を打ちます。その子がなんとか頑張って麻酔を受けれる位の痛みと言うことです。 子供って痛いと暴れたり泣いたりしますからね。子供が耐えれる程度の痛みであれば大人の人も大丈夫ですよね。
みなさんが思っているほど歯科の麻酔って痛くないんです。あまり緊張せずに受けてくださいね。ただし痛みが強いときの麻酔は痛いことが多いです。こればかりは痛くなく打つのは難しいので痛い時でなく痛みが出る前に歯科医院を受診しましょう。
麻酔が効いていても食事はとってもいいの??
大人の人であれば特に問題ないと思います。注意して食べてもらえれば大丈夫です。麻酔が効いてる時間は個人差がありますが2〜3時間です。昼前に治療を受けた場合はご飯が食べれないのはきついので唇を噛まないように慌てて食べない、感覚がないのであまり熱い料理は食べないなど注意事項を守って食べてください。
ただし小児特に小学校低学年までのお子さんの場合は食事は取らないほうがいいです。小さいお子さんだと誤って唇を噛んでしまいます。そして容赦なく噛むので咬傷といって唇がものすごく腫れ上がるので食べてはいけません。
左京山歯科クリニックでは小児の治療で予め麻酔をすることがわかってる場合は食事までの時間を逆算して予約をとってもらいます。子供の麻酔をした時だけは食事は取らないようにしましょう。
局所麻酔をすると治療費が高くなる??
たまに患者さんに聞かれます。麻酔すると費用って高くなるの?? 実は歯科治療の場合ほとんどの治療に麻酔の点数が組み込まれてます。つまり麻酔をしてもしなくても費用は変わらないのです。
詰め物でも神経を取る治療、抜歯でも麻酔の点数が入ってる、つまり麻酔前提の治療費になってます。
例外的に少しだけ虫歯を取って仮に詰める治療だと麻酔の点数は別途請求できますが3割負担で何十円という治療費です。
麻酔をしてもしなくても治療費は変わりませんのでご安心ください。
妊娠してるときや授乳の時に麻酔はしてもいいの??
これは全く問題ありません。妊娠していても口の中の局所麻酔なら胎児に影響が出ることはありませんし、授乳中も母乳に局所麻酔の成分が移行することもありません。
それよりも痛いのを我慢して治療を受けるほうが血圧が上がったり精神的な面で母体に影響があります。局所麻酔は妊娠初期も中期も後期も全く揉んだありません。安心して歯科治療を受けてください。
麻酔をしても運動はだいじょうぶか??
運動は全く問題ありません。麻酔が効いてても運動してもらって大丈夫です。
まとめ
日本の方だと結構痛くても我慢する傾向がありますが海外だと痛みを与えることが傷害を与えると言うことと同じなので治療のとこは必ず麻酔をします。 海外が無痛分娩が多いのはこういう考えがあるからだと思います。日本は我慢が美学という風潮もありますからね。 歯科治療において麻酔は切っても切り離せない大事な治療行為です。もちろん痛いこともあるかとは思いますが歯科医師は必要性があるから局所麻酔を行います。決して点数稼ぎのためではないのです。もし心配な方は事前に次回は麻酔をするのかしないのかだけしっかりと聞いて心構えだけしておきましょう。