実は知らない!?スポーツ飲料のデメリットとは??
こんにちは、名古屋市緑区の左京山歯科クリニックの院長の宮崎です。
今年の夏は本当に暑いですね。特に名古屋の暑さは全国トップレベル。毎日35度以上の猛暑でまさに災害級の暑さです。
テレビでも連日、熱中症の特集をやっていてこまめな水分補給の大切さを訴えてますね。水だけではなく適度な塩分も必要でスポーツ飲料などのミネラルが入っていて吸収もいいものは熱中症対策には非常に有効だと思います。
子供も部活など運動をやってるとついスポーツ飲料を飲みますよね。しかしこのスポーツ飲料確かに熱中症などの暑さ対策にはいいのですが飲み方を誤ると大きなデメリットも出てきます。今日はこのスポーツ飲料のデメリットについて歯科医師の観点から説明したいと思います。
スポーツ飲料にはスティックシュガー10本分の砂糖が含まれている
実はこれが一番の問題です。 スポーツ飲料は健康に良いイメージがあるのですが砂糖がかなり入っています。この量は小学生が1日に摂取する砂糖の量を軽くオーバーしてしまうのです。体にいいからと言ってがぶ飲みをしていると熱中症予防にはいいのですが歯にとっては最悪な環境です。特に乳幼児がスポーツ飲料を飲んでそのまま歯磨きなどをせずに寝てしまいますとすぐに虫歯になります。
スポーツ飲料=熱中症にいい≠歯や体にいい という図式は成り立ちません。
寝る前のスポーツ飲料はダメ!!
寝てる間の熱中症もよく耳にします。しかしスポーツ飲料には先ほど説明したようにスティックシュガー10本分の砂糖が入っています。寝る前にスポーツ飲料を飲んで体にいいからと言ってそのまま寝てしまうとどうなるでしょうか??特に乳幼児の子は虫歯になってしまいますね。あま~いジュースを飲んでいるような物なので必ず歯磨きが必要になります。寝る前のスポーツ飲料はやめましょう。
スポーツ飲料は運動時や脱水症状の時だけ
やはりスポーツ飲料は暑い時に常に飲むのはいけません。運動時や脱水症状など塩分ミネラルの補給が必要な時だけ飲むのがいいと思います。 私もテニスをするのでその時はポカリスエットを飲みます。しかし熱中症予防にいいからと言って常に飲んだり自分の子供にガブガブ飲ませることは絶対にしません。スポーツのとき以外はお茶や水を飲むようにしています。 歯にとってはスポーツ飲料は虫歯を作る原因になります。運動以外の時にスポーツ飲料を飲むのは控えましょう。また小児の場合は小児科にお医者さんの支持があった時のみ飲みましょう。
乳幼児に飲ませる時は薄めてもいい
乳幼児が熱などで脱水症状になりかけた時はポカリスエットなどは濃すぎるので1対1で薄めましょう。乳幼児にとってそのままのポカリスエットなどは糖分が多すぎます。薄めて飲ませてあげましょう。そして体調が戻ったらそのままずるずると飲ませるのでなく、お茶や水で水分補給をしましょう。 小さい頃から甘い飲み物に慣れてしまうと甘いもの好きになってしまうので注意しましょう。
まとめ
今年の暑さは尋常ではありません。スポーツ飲料も上手に飲めば熱中症予防の大きな武器になりますが歯にとってはよくはありません。スティックシュガー10本相当の砂糖が入っているということを頭に入れないといけません。
3才児健診などでもジュースで前歯が虫歯になってる子をよく見かけます。中学生くらいの子でも部活でスポーツ飲料をよく飲んでそのままにして虫歯が多発してる子も多々います。
スポーツ飲料をいいものにするか、悪いものにするかはアナタ次第ですよ。