みどり区 左京山歯科・矯正歯科クリニック

歯の豆知識ブログ

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実はとっても大事な歯、それは犬歯なんです。

実はとっても大事な歯、それは犬歯なんです。

こんにちは、名古屋市緑区の左京山歯科クリニック院長の宮崎です。

歯の種類には大きく分けて、前歯、犬歯、小臼歯、大臼歯があるのはご存知ですか?? すべての歯が大切なのは言うまでもないのですがその中でも得に大切な歯があります。

大臼歯と思われる方もいると思います、確かに大臼歯は大切です。特に第一大臼歯と言われる歯は大切ですがそれと同じかそれ以上に大切な歯が犬歯なのです。 今日はこの犬歯の大切さについて説明したいと思います。

犬歯はスペアがなく唯一無二の歯

実は犬歯以外の歯は神様はスペアを用意してくれました。前歯なら中切歯と側切歯、小臼歯は第一小臼歯と第二小臼歯、奥歯の大臼歯に至っては第一大臼歯と第二大臼歯さらに親知らずの第三大臼歯と3本もあります。 神様は1本の歯が駄目になっても大丈夫なように予備を用意してくれましたが犬歯だけは1本しか用意してくれませんでした。犬歯だけは他の歯と違い予備がありません。もし虫歯や歯周病で抜けてしまったらそれでお終いなのです。大臼歯よりも大事な理由の一つが大臼歯は予備がありますが犬歯はないということなのです。

###犬歯は他の歯を守ってくれる大事な歯 犬歯は前歯から奥歯のちょうど中間に位置する歯です、そして犬歯は他のどの歯に比べても根が1番長くて歯槽骨の中に埋まっているのです。そのため犬歯は側方運動と言って歯を横に動かす動きに対して非常に強く、逆に大臼歯は側方運動には非常に弱いという特徴があり大臼歯が強い側方の力にさらされると歯がぐらついたり折れたりしてしまうのです。そのため側方運動で活躍するのは犬歯なのです。犬歯が奥歯を守っている大事な歯なのです。歯科医師が全顎治療と言って口の中全体を治療してかぶせものなどで治す場合は犬歯誘導と言って犬歯で側方運動を行うことができるように作ります。つまり犬歯が口の中全体の歯を守るためのキーになるのです。

犬歯を失ったり犬歯がうまく機能しないかみ合わせの場合だと将来的に奥歯に負担がかかり奥歯を喪失するリスクが非常に高まります。八重歯の方は比較的若い方には多く見られますが高齢者の方の八重歯って見たことありますか??おばあちゃんの可愛い八重歯って見たことないですよね???歯科医師で毎日多くの患者さんを見ていても高齢者の八重歯の方はほとんど目にしません。なぜなら八重歯だと犬歯が外側に生えていて機 能していないのです。そのため奥歯に負担がかかり結果的に歯が喪失してしまい八重歯の高齢者の方が少ないのではないかと考えます。犬歯があるとないでは他の歯の寿命に大きく影響を及ぼすのです。

犬歯を失ったときの治療法が奥歯より難しい

もし犬歯1本を失った場合に行う治療はブリッジ治療かインプラント治療になる場合が ほとんどだと思いますが犬歯を失ったときの治療法は奥歯よりも遥かに難しくそしてブリッジを行うにしても他の歯を削る代償が奥歯よりも大きいのです。

まずインプラントですが通常第一大臼歯を1本失った場合であれば比較的歯槽骨も水平的垂直的に問題なくインプラント治療が比較的容易にできる場合が多いのですが犬歯はそうは行きません。前歯や犬歯部の歯槽骨は比較的薄いのでインプラント治療が非常に難しい場合が多いのです。さらに奥歯であれば見た目よりも機能が大事なので少し位歯が長かったり形が微妙でもしっかりと噛めていれば問題ないのですが犬歯だと見た目に影響するので審美と機能の両方を両立させなければいけません。

さらに奥歯は今は比較的短いショートインプラントも出ていて短い長さのインプラントでも大丈夫な報告も出ていますが、犬歯はあまり短いと側方運動を行う上でよくないのでできるだけ長いインプラントが求められます。歯槽骨も薄く審美と機能の両方を両立させなおかつ長いインプラントを入れないといけない、ものすごくインプラントの難易度が高いのです。

ブリッジ治療だとどうでしょうか??第一大臼歯を失った場合だと通常のブリッジだと第二小臼歯と第二大臼歯の2本を支台歯として使うブリッジでいけます。前後の歯を削る最小限のブリッジでいけますが、犬歯ではそうは行きません。犬歯1本を失った場合は中切歯、側切歯、第一小臼歯と3本の歯を削らなくてはならないのです。つまり第一大臼歯を失うよりも剣士を失う方がブリッジをするにしてもたくさん歯を削らないといけないのです。

まとめ

犬歯がものすごく大切な歯というのがよく分かりましたか?矯正治療でも奥歯のかみ合わせと同じかそれ以上に上下の犬歯関係を重視します。犬歯のかみ合わせが適切であれば奥歯の負担が減り虫歯や歯周病に対しても非常に有効になります。逆に犬歯のかみ合わせがよくないと奥歯に負担がかかり知覚過敏や歯の痛みなども出たりしますし、顎関節症にもなる場合があります。犬歯を失うということは犬歯1本を失うだけでなく他の歯にも大きな影響が出てその後に他の歯を失うリスクも格段に上がるのです。 犬歯は前の方にありますが前歯と奥歯の中間にあり歯ブラシを持ち変える分岐点くらいなので歯ブラシが当たりにくい場合もあり虫歯や歯周病になりやすい場合もあります。八重歯や犬歯が当たってないかみ合わせの場合は見た目ではなく他の歯を守るためにも一度歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか?自分の歯を28本残すためにも犬歯はものすごく重要な歯と言えましょう。

監修者情報

監修者情報

名古屋市緑区のみどり区 左京山歯科・矯正歯科クリニックで院長を務める宮崎裕基です。当院は歯の機能の改善と口元の美しさを両立させる審美治療を中心に、お口全体の健康を包括的に守るフルマウス治療を推奨しています。いつも患者さんに精度の高い安心の治療をご提供できるように、常に技術の向上に努めています。そのためにも、歯科用CTなど新しい設備の導入は欠かせません。
私たちはカウンセリングを大切にし、そこで患者さんの本当のご要望を引き出すことが「ご満足いただける治療」につながると考えています。お口のお悩みがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

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