左京山歯科クリニックでの親知らずの抜歯について
こんにちは、左京山歯科クリニック院長の宮崎です。
左京山歯科クリニックでは下顎のもぐっている親知らずの抜歯(埋伏抜歯)は院長以外に代診の先生で愛知医科大学病院口腔外科の古橋先生、加藤先生、静岡県立総合病院歯科口腔外科の荻野先生が行います。
下顎の親知らずの抜歯は小手術に当たります。そのため事前にレントゲンや神経に近い場合や歯の根が曲がっている場合は歯科用CTを撮影し術前の説明を行い同意書を頂いて予約の日にちを決めて後日抜歯になります。器具の準備なども必要なため予約なしでの下顎の埋伏抜歯は行っておりませんので注意して下さい。
下顎の埋伏抜歯を行う日は口腔外科の代診の先生がいるときになります。 毎週月曜日と隔週の火曜日、金曜日の午後、隔週の土曜日の午前に埋伏抜歯を行いますので予約は指定の日にちでお願いします。土曜日の午後は荻野先生はいますが、日曜日が休診となり何かあったときの対応が難しいので午前のみとしてますのでご了承下さい。
下顎の埋伏抜歯は術後2〜3日は腫れます。また痛みも3日程度は薬を飲む必要があると思います。場合によっては1週間程度は痛みが続く事もありますのでご了承下さい。 抜歯した当日はお風呂に長い事入る事、激しい運動、飲酒はおやめ下さい。また抜歯後1時間程度は麻酔が効いていますので食事は注意して食べて下さい。埋伏抜歯は歯を抜いた後に糸で縫いますので1週間後に抜糸を行います。
左京山歯科クリニックでは1回で複数の親知らずの抜歯は行っておりません。左右同時抜歯や上下左右の4本の親知らずの同時抜歯は藤田医科大学病院を紹介させていただきます。藤田医科大学病院でも通常は1泊2日の入院抜歯になる場合もあります。また藤田医科大学病院での抜歯も平日の午後のみとなっています。
###下顎埋伏抜歯の手順 局所麻酔をします。通常は2時間程度はしびれます。 埋伏抜歯は歯が歯茎や歯槽骨の中に埋まっていて見えませんのでメスで歯茎に切開をいれて親知らずの周囲の骨を削ります。
横向きの歯の場合は歯の頭(歯冠)を削って分割します。そして根だけにしてヘーベルという道具を使い抜きます。根がしっかりしていたり曲がっている場合は根も削って分割して抜きます。抜いた後は生理食塩水できれいに洗って3糸程度縫って終わりです。
下歯槽神経麻痺とは?
下歯槽神経とは下顎骨の中を走っていて唇の知覚などをつかさどっている神経です。親知らずの近くを走っていて抜歯の際に根と神経が引っかかっていると抜いたときに神経麻痺が起こり下唇にしびれが残る事を言います。下歯槽神経麻痺は800人から1000人に一人程度と言われていて神経麻痺が出た際には経過を見ていく事で6ヶ月程度で治る事もありますが麻痺が残ってしまう事もあります。左京山歯科クリニックでは抜歯の際に同意書を用いてきちんと説明しますし、レントゲンで神経が近い場合は歯科用CTで根と神経の位置関係を確認しますのでご安心下さい。
ちなみに左京山歯科クリニックで下歯槽神経麻痺がでたのは院長の私自身です。6年前に抜歯した際に出ました。その当時はCT持っていなかったんですね。今ではほとんど感覚は戻っていて気になりませんが麻痺が出た当時は本当に大変でした。詳しくはこちらをご覧下さい。
まとめ
下顎の埋伏抜歯は小手術になります。器具の準備や事前の診査がものすごく大事になってくる処置です。さらに抜歯後は数日は腫れたり痛みがありますので、急に来て抜歯と言うのはできません。まずは来院してレントゲンを撮りしっかりと抜歯の説明を聞き納得した上で院長か口腔外科の先生がいる日で抜歯の予約をお取りします。下顎の埋伏抜歯は準備が大変ですので極力直前のキャンセルや無断キャンセルはおやめ下さい。
横向きの親知らずは長い目で見ると手前の歯にむし歯を作ったり歯周病なったりして大事な歯を失うリスクが高まります。20代30代でしたら比較的骨が柔らかく抜きやすい場合があります。しかし50代など年齢が上がると骨が堅くなり抜歯が非常に難しくなりますので年齢が若くて親知らずの症状が出た場合は抜歯を検討しましょう。