虫歯の治療で歯に金属を入れない方がいい4つの理由
1.虫歯治療で使う金属とは??
通常奥歯の虫歯の治療では削って詰めるたり、かぶせたりする際に銀の金属を使用します。保険治療では通常この銀の金属を使用しますが、正式名称を12%金銀パラジウム合金といいます。僕らは通称金パラというんですね。
成分は金12%,パラジウム20%,銀50%,銅16%,その他2%(亜鉛、インジウム、イリジウムなど)です。実はこの金パラ世界的に見ても使用してる国は日本しかありません。
えっ!!と思いませんでしたか??通常外国ではこの金パラは使用しません。日本人の口の中にしか入ってない金属なんですよ。日本の保険制度に合わせた質を落とした金属なのです。
なぜ諸外国であまり使われないかというと、このパラジウムという金属は金属アレルギーを引き起こす可能性のある金属なのです。ドイツなどでは完全に使用を禁止している金属でもあります。
ちなみに歯科医師でも自分の口の中にあえて銀歯を入れる先生はあまりいません。自分の口の中には銀歯よりももっと質のいい金合金やセラミックを入れます。ですので自分の歯の虫歯治療には使用しないで患者さんには銀歯を入れてるというちょっと矛盾したことになってます。
歯科医師の人に治療で勝手に金パラを入れたらきっと怒られるでしょうね。もっといい金属でやってよと。ちなみにうちの医院の矯正の伊藤先生も僕が治療した時には金合金(18K)の金属を使用しました。
2.虫歯治療で歯に金属を入れないほうがいい理由
2−1金属アレルギーの原因
先ほど書いたように口の中の金属が原因となり金属アレルギーを引き起こすことがあるのです。歯に入れた金属の成分が少しずつイオン化して溶け出し体内に蓄積してアレルギーを引き起こします。多いのは手足に湿疹などを生じることです。もし原因不明の手足の湿疹に悩まれているのであれば一度口腔内の金属を疑ってみるのもいいかもしれません。
2−2金属の腐食によって虫歯ができやすい
金属で最も安定しているのは金です。金は昔から永久不変とも考えられていたため価値が高いのです。当然口の中の苛酷な環境にも耐えれます。しかし保険の金属はやはり腐食してきます。ですので金属が腐食してセメントが溶け出し金属の内側で二次的な虫歯を作ることが多いのです。
2−3歯よりも硬さが硬い
保険の銀の金属は硬さが歯よりも硬いのです。ですので当然硬さが違うもの同士では適合もあまり良くありません。ましてや、歯みたいに複雑な形のものには硬すぎる材料はあまり適しません。金合金は歯と同程度の硬さで作られているので適合も良く虫歯になりにくい材料です。
2−4見た目が良くない
みなさん銀歯というとシルバーで銀色に対してあまり悪いイメージを持たないと思いますが、お口の中のように暗いところに銀を入れると銀色というより黒っぽく見えます。ですので銀歯がたくさんある方はお口の中も暗く見えてイメージああまり良くありません。特に見える部分に銀の金属あると笑った時にはかなり目立つと思います。
また銀の金属は歯茎を黒く変色させてしまうメタルタトゥーを引き起こします。メタルタトゥーは多くの場合は歯茎の奥深くにまで金属イオンが浸透しているため簡単に取れないことが多く除去が大変です。
まとめ
虫歯治療で金属を入れる場合は歯科医師ときちんと相談をしてから入れましょう。歯科の場合は保険治療は最低限度の治療です。噛むためには問題はありませんが、それ以外に問題が出ることも多々あります。自分の体に入れる金属です。お試しはできませんので慎重に考えましょう。