マウスピース矯正で使用するアライナーチューイーってどんなもの?
こんにちは、左京山歯科・矯正歯科クリニックの院長の宮崎です
マウスピース矯正には、ワイヤー矯正では使用しないアライナーチューイーと呼ばれる独自のアイテムがあります。
一見なんだかよくわからない、効果もわかりづらいアイテムですが、マウスピース矯正にとっては非常に重要なアイテムになります。
アライナーチューイーとは
アライナーチューイーとは、インビザラインのアライナーを装着する際に使うシリコン製の器具です。単にチューイーと呼ばれることもあり、マカロニのような形状をしています。
マウスピース矯正の治療用アイテムで、ワイヤー矯正では使うことはありません。
アライナーチューイーの効果について
アライナーチューイーを使用することで、手で押し込んだ時よりも確実にアライナーを歯に密着させることができます。
マウスピース矯正はアライナーの浮き上がりがあると、計画通りに歯が動いてくれない場合があります。
チューイーそのものに顎間ゴムのような直接的な矯正力はありませんが、アライナーを正しい位置にセットさせることで、クリンチェックによるシミュレーション通りに歯の移動をサポートするために欠かせないアイテムなのです。
アライナーチューイーの使い方
簡単に説明しますと、アライナーチューイーは咬んで使用します。
マウスピース矯正のアライナーを歯につけて指で押し込んだ後、チューイーを前歯で咬みます。前歯で数回咬んで押し込まれたことを確認してから、後ろの方へ順に咬んでいきます。
新しいアライナーに交換した3日間は20分程度咬むようにしてください。
その後は毎日5分程度は咬むようにして、しっかりとアライナーを歯に密着させるようにすることが理想的です。
アライナーチューイーの噛みすぎに注意
チューイーはあまり長く噛みすぎないようにしましょう。50分以上や1時間以上などと長時間噛みすぎるとすぐに弾力がなくなり、チューイーの消費が早くなってしまいます。
また、チューイーは弾力があるため、長時間噛みすぎると顎を痛めて顎関節症になるリスクもありますので注意しましょう。
噛みすぎて痛みが発生しないように注意
チューイーを噛みすぎて痛い場合は、噛む力加減を変えてみましょう。
マウスピースをしっかり付けることが目的のため、必要以上の力を加えないようにすることで痛みを軽減できる可能性があります。
また、マウスピース矯正を開始したばかりや新しいマウスピースに交換したばかりだと、チューイーが痛くていつもどおり咬めないといったこともあります。
このようなケースでは、力加減を工夫する方法の他に、無理をせずひとつ前のマウスピースを付けるのも対処法のひとつになります。
しかし、ひとつ前のマウスピースに戻すかどうかは、歯科医師と相談のうえ判断するようにしましょう。
ご自身の判断でマウスピースをひとつ前に戻してしまうと、治療計画に影響が出て予定通り治療を進められない可能性があるためです。
消耗品のため交換は必要
アライナーチューイーは消耗品のため、ある程度のサイクルで交換が必要になります。
チューイーは弾力のあるシリコンでできていますが、この弾力がなくなったり裂けたりしたら交換時期となります。
アライナーチューイーの弾力は、およそ10日程度で低下してきます。可能であれば、早めに新しいチューイーに交換していくことが理想的ですが、少なくともアライナーを次のものに交換するタイミングでチューイーも新しいものに換えたるようにしましょう。
保管方法
アライナーチューイーを使用した後は、水洗してよく乾かして保存してください。水分が残っていると、雑菌の繁殖につながってしまいます。
アライナーのケースにまとめて保管しておくと、紛失しづらいのでおすすめです。
ティッシュなどにくるんでおくと、間違えて捨ててしまったり、家族に捨てられてしまうこともあるので、必ず保管場所を決めておくようにしましょう。
最後に
マウスピース矯正を成功させるために欠かせない、アライナーチューイーの目的や使い方などをお伝えさせていただきました。
アライナーチューイーは地味ながら、マウスピース矯正を成功に導くために欠かせない必須アイテムといっても過言ではありません。
マウスピース矯正を開始する際には、しっかりとアライナーチューイーの案内をしてもらい、使い方などを指導してもらうようにしましょう。
インビザラインのゴムかけについてお伝えしました。慣れるまでは手間のかかるゴムかけですが、きれいな歯列と機能的な噛み合わせへ整えるためには、欠かせない工程です。頑張ってゴムかけをして、美しい口元を手に入れましょう。
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