小児矯正で早めの治療をしましょう
こんにちは、名古屋市緑区の左京山歯科・矯正歯科クリニックの院長の宮崎です。
多くの場合、子どもが小さいうちに矯正治療を開始することで治療費の負担が少なく済みます。
ただし、一口に矯正といっても様々な方法がありので矯正方法によって費用は異なります。
子どもの顎は成長をしている最中になります。
そのため、子どもの歯列矯正は、顎の発育・歯並びのスペースを考慮したものである必要があります。
しかし、歯の状態には個人差があるため、必ずしも安く済む矯正方法を選べるわけではありません。
子どもの歯列矯正をする際には、歯医者さんとよく相談し、子どもの成長に合った矯正方法を選ぶことが重要です。
■2つの治療時期
子どもの矯正治療に適した時期は、6歳頃から小学校3~4年生、または、小学校5~6年生から中学生までになります。
乳歯があるうちから開始する矯正は、永久歯が綺麗に生えてくるのを考慮しながら治療を進めていきます。
小学校高学年以降の永久歯が生え揃ってから開始する矯正の場合は、考慮するポイントは大人と変わりません。
子どもの矯正は大人の矯正に比べて費用が安価に設定されている場合が多いです。
子どもは大人に比べて歯が動きやすいため、歯の移動が容易におこなえることがメリットでもあります。
これは、治療期間の短縮や、痛みの軽減にもなります。
■子どもの歯列矯正方法と一般的な費用
プレート矯正 30万円から60万円程度
プラスチックと針金でできたプレート状の装置を使用し、顎を段階的に広げていきます。
抜歯をすることなくスペースを拡大することが可能であとから入れ替わる永久歯の生えるスペースを確保する事ができます。
プレート矯正は、永久歯に生え変わる前の矯正に適しています。
以前までは歯並びが悪いと、スペース確保のために抜歯をすることが一般的でしたが、
プレート矯正であればできるだけ抜歯せず治療することができます。
ブラケット矯正 80万円から100万円
歯の1本1本にブラケットというボタンのような装置を取り付け、そこにワイヤーを通します。
ワイヤーを引っ張ることで力が加わり、ゆっくりと歯を動かしていく方法になります。
ブラケットにはいくつかの種類があります。
一般的な矯正でイメージするのは、金属製(メタル)のブラケットでしょう。
見た目に配慮した、プラスチックやセラミックでできたブラケットもあります。
費用を抑えたい場合には、メタルブラケットをおすすめします。
金属に抵抗がある人や金属アレルギーを持つ人には、プラスチックやセラミックのブラケットを選びましょう。
ブラケットに使用する素材によって費用や治療期間が変わってきます。
リンガルブラケット矯正 90万円から150万円
歯の表側に装着するブラケットに抵抗がある方は、歯の裏側に装着するリンガルブラケットがおすすめです。
歯の裏側に装置を装着するので、目立ちにくく、虫歯になりにくいというメリットがあります。
ただし、矯正装置を患者さんに合わせて製作する必要がありますので、他の矯正よりも比較的高価になってしまいます。
装着する際にも高度な技術を要するため、対応出来る医院が少ないこともデメリットになってしまいます。
また、10代の患者さんは大人と違い、生えている歯がまだ短いケースの人も見られます。
そのため、歯によっては装置がつけられない場合があります。
■子どもから矯正を始めるメリット
あごの成長を整える
出っ歯の原因には遺伝や子どもが成長していく中で、後天的な要素(クセや習慣)によって、出っ歯になることがあります。
3歳くらいまでであれば指しゃぶりはそこまで気にする必要はありませんが、5歳頃を過ぎても続けてしまうと、出っ歯になってしまう可能性があります。
また、子どもの頃に口呼吸をする癖がついてしまうと、上顎の成長に影響することがあり、出っ歯になってしまうことがあります。
良くない癖を改め、早めに矯正治療を受ければ、正常な顎の発育を促すことができます。
抜歯の必要性が低い
子どものうちに矯正を行うことで、抜歯せずに済むことが多くあります。
遺伝による生まれつきの出っ歯には、上顎が大きい場合と、下顎が小さい場合があります。
下顎が小さければ、プレート矯正で顎を広げて歯並びを整えることが可能です。
プレート矯正では抜歯を行いませんので、子どもの身体的負担を少なくすることができます。
上顎が大きい場合は、ブラケット矯正、マウスピース矯正、リンガルブラケット矯正などの中から、子どもの状態によって選択しましょう。
前歯を整えるスペースが足りない場合は、抜歯が必要となることもあります。
大人になって矯正の必要性が少なくなる
子どものうちから矯正を始めれば、大人になってから矯正をおこなう必要が少なくなります。
大人になってからの矯正は、子どもの矯正に比べて歯が動きにくいため時間がかかってしまいます。
それに比べ、乳歯から永久歯に生え替わるタイミングでの矯正は、歯茎が柔らかいために歯が動きやすく、スムーズに矯正を進めることが可能になります。
子供の矯正のデメリット
子供の生活に負担がかかってしまう
矯正装置を装着してしばらくは、お口の中に違和感を感じてしまうことが多いです。
寝る前に装着する矯正装置の場合、慣れていないと寝ているうちに装置が外れてしまうこともあります。
矯正治療は子どもの身体的、精神的負担が大きいため、親御さんの温かいサポートが必要になります。
虫歯のリスクが発生する
矯正方法は場合によって、複雑な器具をお口の中に装着することになります。
お口の中にある装置が邪魔をしてしまい歯ブラシが届きにくく、毎日のブラッシングが難しくなることも考えられます。
そして、しっかり歯磨きが行えないと、虫歯のリスクも高まってしまいます。
矯正治療をしている間は、定期的な検診はもちろん、より丁寧なブラッシングで虫歯の発生を予防しましょう。
本人の努力が必要になる
矯正治療は装置によって歯を動かすため、どうしても痛みが生じることがあります。
痛いからといって、途中で治療を中断をしてしまうと、矯正を始める前よりも悪い歯並びになってしまうこともあります。
大人なら多少の痛みは我慢することもできますが、子どもは理屈でわかっていても感情がついていかないことがよくあります。
■まとめ
矯正治療は見た目のコンプレックスを解消するだけのものではありません。
噛み合わせが悪いことからくる咀嚼力の低下、ブラッシングのしにくさからくる虫歯、これら以外にも様々な問題を生じさせる恐れがあります。
名古屋市緑区の左京山歯科クリニックでは乳歯列期から混合歯列期、そして永久歯列期の小児矯正を550,000円で行っており、別途1回の処置料として3,300円頂戴しております。
II期インビザライン希望の場合、追加110,000円で変更することも可能です。
また、インビザラインはダイヤモンドランクを持っている日本矯正歯科学会認定医の先生がクリンチェックを作成しますので安心してインビザライン治療を受けて頂ける環境を整えております。
左京山歯科クリニックでは矯正治療のカウンセリングは資料採りが550円で相談は無料となっています。インビザラインなどのマウスピース矯正を考えている方はぜひ矯正の相談で予約をお取り下さい。