矯正治療が治療期間が長くなる理由とは!?
矯正治療って治療期間が長いですよね。約2年くらいはかかります。どうしてこんなにも期間がかかるのでしょうか?実はこれには大きな理由があるのです。
矯正治療とは??
矯正治療は歯を動かす「動的治療」と整った歯並びを安定させるための「保定」があります。大人の動的治療期間は約2年〜2年半程度です。顎が小さくて歯が並びきらずに抜歯を行った症例では歯の移動距離が長くなるため治療期間は長くなります。
どうやって歯を動かしていくの??
歯と顎の骨の間には歯根膜という膜があります。その膜の中には骨を吸収する「破骨細胞」にも骨を作る「骨芽細胞」にもなれる万能細胞があります。ワイヤーが引っ張る力が刺激となり歯根膜が活性化されて骨を吸収しつつ骨を作りながら歯が動きます。
歯を動かす力はどのくらいの力をかけるのか
歯を動かすには強い力をかけてはいけないのです。弱い力を持続絵的にかけることが重要なのです。先ほど説明したように矯正治療は歯を支えてる骨を吸収しつつ骨を作りながら動くので、早く治療を終わらせようと強い力をかけると破骨細胞が優位に働き歯がぐらついてきて抜けてしまうのです。
また歯の根も吸収を起こしたり歯の神経が切れてしまい神経が死んでしまう場合もあります。ですので早く動かそうと大きな力をかけるのは逆に歯の寿命を短くしてしまうことになります。
矯正治療をなるべく早く行うには??
焦るのは禁物ですがなるべく早くブラケットをはずしたいと思うのは当たり前です。ではどうすれば早くブラケットをはずすことができるのでしょうか??
1:顎間ゴムなど自分で毎日交換するものは指示通りしっかりと行う。顎間ゴムは自分で毎日交換しなければ歯が噛んできません。これを毎日さぼらずに行うことはブラケットを早くはずすのに効果的です。顎間ゴムは矯正治療の最終工程です。しっかりとゴムを交換しましょう。
2:裏側矯正よりは表に装置をつける方が早い。一般的に表の装置の方が治療期間は短い傾向にあります。どうしても装置が見えるのが嫌な方もいると思いますが、表につけてなるべく早く装置を取ると考える場合もあります。治療期間を短縮したい場合は表の装置も考慮しましょう。
3:マウスピース矯正や小児の取り外しの矯正もしっかりと毎日はめることが大切です。取り外しができるということははずしている期間が長いとあまり効果がないのです。1日20時間以上ははめましょう。
まとめ
矯正治療は治療期間がどうしても長くなります。それは歯を急激に動かすことのデメリットが大きいためです。しかし工夫すれば治療期間の短縮もできます。2年という期間は長いですが終わった時には綺麗な歯並びが仕上がります。先生とも協力して頑張っていきましょう。