指しゃぶりをやめさすために必要なお母さんの役割とは!?
指しゃぶりをやめさせる時にはお母さんがどのような考えを持っているかが非常に重要になってきます。指しゃぶりをやめさせることをかわいそうと考えるか、それともひどい歯並びになってしまうほうがかわいそうと考えるか。
その考えの違いによってやめさせようとする熱意が違ってくるはずです。僕自身は歯科医師ですので子供が指しゃぶりで歯並びが悪くなるのは絶対に嫌なので子供が指しゃぶりをしているのを見たら本気で怒りました。絶対に指しゃぶりの癖はつけたくないので他の人から見たら厳しいくらいに指しゃぶりを見つけたら指をひっぱたく位でした。これがいいか悪いかは別として真剣に取り組むことはとても大切です。
指しゃぶりをしにくくなる環境つくり
日中の指しゃぶりはテレビを見ているときや一人で退屈してボーっとしているときなどに多く見られます。家の中の一人遊びは両手も空いてしまうため指しゃぶりをしやすい環境でしょう。退屈してしまうのは遊ぶ友達がいない、お母さんがあまり相手をしてくれないことなども原因となることがあります。
日中はできるだけ外で多くの友達と一緒に遊ばせるようにしましょう。外で元気に遊んでいるときには手は忙しく動き指をしゃぶる暇はありません。また日中たくさん遊べば夜には疲れて指をしゃぶる間もなく寝てしまうでしょう。
たくさん誉めてあげる
人は誰でも褒められると嬉しいものです。子供が頑張っているときにはたくさん誉めてあげましょう。
拍手をしたり家族全員で誉めてあげたりちょっと大げさかなというくらいでも子供にとってはうれしいものです。ぜひたくさん誉めてあげてください。
スキンシップをはかる
昼寝や夜寝つくまでの間に指しゃぶりをするという子供は多いものです。そのような時は眠りにつくまで時間の許す限りお子さんのそばにいて指をしゃぶらないように手を握ってあげながら童話を読んだりお話をするなどして眠りにつかせてあげてください。
日常生活において一緒にお風呂に入ったり、しっかり抱きしめてあげるなどお子さんをかわいがっていることを肌で感じ取らせるスキンシップを取ることはお子さんの気持ちを安定させる上で大切なことです。
家族の協力を求める
お母さんだけがいくら頑張っていても周りの家族がよき協力者でなければ指しゃぶりは治りにくいことが多いです。家族一丸となって指しゃぶりをやめさせよう!とう雰囲気を家庭内に作り上げその中に子供を浸すことが大事です。家族によく説明し、協力が得られるようにするのもお母さんの大切な役割です。
精神的な支えになる
長年慣れ親しんできた癖をやめようとするときには子供にとってイライラして落ち着かないものです。そんな時には楽しい遊びに誘ったり何か用事を頼むなどしてなるべく指しゃぶりを忘れさせたり関心を他に向けましょう。
口うるさく言いすぎない
指しゃぶりば仮に視線が集中し口うるさく注意すると子供心にすごく悪いことをしているという罪悪感や劣等感を抱かせる結果になります。指しゃぶりは良い癖ではありませんがそういった感情を抱かせるのはかえってマイナスです。小言を言うより温かく見守りながら子供が指しゃぶりを忘れるくらい興味を持てることを探してあげることのほうにお母さんの神経を使ってほしいと思います。
まとめ
歯科医院に指しゃぶりの相談にみえる方には、歯科医任せの態度をとる方がいらっしゃいます。歯科医はあくまでも指しゃぶりをやめさせる方法を指導したり、励ますなど手助けするだけです。お子さんの指しゃぶりを治してあげられるのは歯科医ではなくいつもそばにいるお母さんなのです
指しゃぶりをやめさせるには家族の協力なくしてはできません。大人になるまで指しゃぶりをする人はいませんよね?その子にあったやめることができるきっかけが必ずあります。
それを探してあげたり見つけてあげるのは歯科医ではなく家族やお母さんの力が必要です。どうしても指しゃぶりに困っていたらご相談ください。一緒に良いやめさせ方を考えていきましょう。