歯の豆知識ブログ

こんにちは、名古屋市緑区の左京山歯科クリニックの院長の宮崎です。

矯正にはブラケットを歯につけてワイヤーを通すワイヤー矯正とマウスピースで歯を動かすマウスピース矯正があります。ワイヤー矯正というと、ブラケットも見えるし歯を動かすときに痛いと聞くしマウスピースの方がいいかなと 思われる方も多いと思います。

マウスピースの方が目立たないし違和感も少ないと聞くしなんか楽そうでいいよね〜と思われる方も多いと思いますがマウスピース矯正にも注意点や知っておいてほしいことがありますので今回はそれを紹介したいと思います。

マウスピース矯正とは？

マウスピース矯正とはセットアップと言って歯を動かした状態でマウスピースを作りそのマウスピースをはめることで歯を動かす矯正方法を言います。

プチ矯正で前歯の矯正ができる、アクアシステム、アソアライナー、抜歯矯正にも可能なインビザラインなどがあります。

マウスピース矯正のメリット、デメリット

マウスピース矯正は患者さんにとって非常にいいものに見えると思います。目立ちにくいし楽だしマウスピース希望という方もカウンセリングで多いのも事実です。しかし未だに主流の矯正治療はブラケットをつけるワイヤー矯正なのです。それはなぜでしょうか？？マウスピース矯正のメリットとデメリットをお伝えしていきたいと思います。

メリットその１：目立ちにくく違和感が少ない

マウスピース矯正の最大のメリットはこれです。こればかりはワイヤー矯正はかないません。ワイヤー矯正は院長の私自身も大学を卒業して２年程度していましたし、左京山歯科クリニックの受付兼トリートメントコーディネーターの田中もワイヤー矯正を行っているので違和感や大変さなどはよくわかります。 マウスピース矯正のメリットはこの目立ちにくく違和感が少ないが全てだと思います。

デメリットその１：装着している時間が少ないと効果がでない

マウスピース矯正の１日の装着時間は２０時間以上です。つまり１日のほとんどの時間、食事と歯磨きのとき以外は装着していなければいけません。２０時間以下だと歯の動きが悪くなります。マウスピース矯正は患者さんのモチベーションに非常に左右されてしまいます。ワイヤー矯正でしたら患者さんの意志とは関係なしに歯が動いてくれますが、マウスピース矯正はきちんと２０時間以上装着しなければ効果は出ません。

院長の私はマウスピース矯正の経験がありませんが、上下のマウスピースを２０時間以上装着しているのも結構大変ではないかなと思います。１日の半分の１２時間装着していても歯が動いても残りの時間でまた元に戻ってしまいます。歯の動きが悪い方などはあまり装着してない人が多いので１年半の予定が２年、２年半になるということもあるので、マウスピース矯正のほうが楽だと思って安易な気持ちでやると案外２０時間は大変だなと言う方もいるので注意が必要です。性格がずぼらな方はちょっと注意が必要です。

デメリットその２：歯並びの仕上がりがワイヤーに比べると劣る

マウスピース矯正はどうしてもワイヤー矯正に比べると細かい歯の動きに制限があります。そのためワイヤー矯正の歯の仕上がりを１００点とするとマウスピース矯正は８０点になります。この２０点は患者さんにとっては見た目は分からない部分だと思いますが歯科医師が見るともう少しこうした方がいいなと思う部分です。よりよい仕上がりを望むのであればワイヤー矯正に軍配が上がります。

デメリットその３：マウスピース矯正では治療できない場合もある

マウスピース矯正は症例が限られる場合があります。アクアシステムやアソアライナーは非抜歯の前歯に限局した場合、インビザラインは抜歯ケースも可能ですが歯並びの状態によっては難しい場合もあります。

お友達がマウスピースで矯正をしていたから私もやってみたいという方もいます。しかし、人によって歯並びは様々なのでできるケースとできないケースがありますしマウスピースよりもワイヤー矯正の方がいい場合もあります。歯科医師と相談して決めましょう。

デメリットその４：費用が高い

インビザラインはワイヤー矯正に比べると費用がかなり高くなります。その理由はアメリカの会社にオーダーしてマウスピースを作成してもらうため輸送量や技工代などがかなり高くなるため矯正治療の費用を高く設定せざるを得ないのです。費用が高い理由はそこにあるのです。ワイヤーやブラケットも安くはありませんが国内のメーカーのものを使うのでそこまで高くありませんがインビザラインはアメリカに発注せざるを得ないのです。

まとめ

名古屋市緑区の左京山歯科クリニックでも矯正治療は８：２の割合でワイヤー矯正の方が多いです。初めはワイヤー矯正に抵抗があった方もきちんとメリットとデメリットを説明するとワイヤー矯正になる場合も多いですし、見た目を気にされる方も今使ってるブラケットやワイヤーがあまり目立たないこと、カウンセリングを行うトリートメントコーディネーターの田中も矯正治療をしていて実際にブラケットを付けていて見せてあげるとあまり目立たないことが分かり納得されます。

逆にマウスピースをしたい方は、金属アレルギーがある方やブラケットをどうしても付けたくない方は適しているでしょう。矯正治療前にきちんとカウンセリングを受けて自分の性格やライフスタイルにはどの矯正方法が適しているかを相談してその上で説明をしっかり受けてから矯正治療に望みましょう。