実はこんなに進化していた!?インビザラインとは??
こんにちは。名古屋市緑区の左京山歯科クリニック院長の宮崎です。 みなさん「インビザライン」ってご存知ですか?インビザラインとは、マウスピース矯正のブランド名のことです。アライン社というアメリカの会社が作成しているマウスピース矯正の治療のことをインビザラインと言います。 他のマウスピース矯正にはない、さまざまなメリットがある施術でもあります。
今回は、このインビザラインについて説明したいと思います。
インビザラインに興味がある方や、名古屋市緑区エリアで歯医者選びをしている方は参考にしてみてください。
インビザラインとは
インビザラインとは、冒頭でも触れた通りマウスピース矯正のブランド名です。アメリカのアライン社という会社のマウスピース矯正のシステムをインビザラインと言います。
他にも、マウスピース矯正のブランドは、アソアライナーやアクアシステムなどがありますが、それぞれ特徴が異なるので、矯正方法を選ぶ際には注意してください。
インビザラインでの矯正の進み方
通常のマウスピース矯正は歯を模型上で動かしてマウスピースを作り、患者さんに1日約22時間以上はめてもらいます。長時間マウスピースをはめておくことで、少しずつ歯を動かしていくことができるのです。ですので、通常のマウスピース治療は、歯の動きに合わせて定期的にマウスピース作成・型とりを繰り返していきます。
しかし、インビザラインは違います。
インビザラインは初めに精密な歯型をとり、その歯型からデジタルデータを起こしてデジタル上で歯を動かしてゴールを設定します。そして、必要なマウスピースをあらかじめ全て作ってしまうのです。つまり、1回の歯型で最後まで歯を動かしたゴールの状態のマウスピースまで出来上がるのです。そのため、マウスピースの数は30枚~50枚にもなることがあります。
インビザラインのメリット
インビザラインには、他の矯正方法にはないさまざまなメリットがあります。
■治療のシミュレーションが可能
インビザラインは、事前の治療のシミュレーションが可能です。
コンピュータ上でシミュレーションをしてから抜歯をするか否かを判断したり、歯をどう動かすかなどを考えたりできます。それらのデータや情報を患者さんにも見せることも可能です。
患者さん自身も、実際の治療後の歯並びを見ることができるのです。これは、患者さんにとって大きなメリットではないでしょうか。
実際、矯正治療は歯並びがどのようになるのか、患者さんには分かりづらいと思います。今までも、名古屋市緑区の左京山歯科クリニックでは、石膏模型でアナログ的に歯を動かして、セットアップ模型という完成したものをお見せすることはできましたが、デジタルのほうがどのように歯が動くかなども見せられますし、色んな角度からも自分の歯を見られます。
実際の治療前に、「どのように治療が進んでいくのか」をご自身の目で確かめられるので、治療を検討する際のヒントになると思います。
■矯正可能な範囲が広い
インビザラインは、矯正治療のできる範囲が広いのがメリットです。
別のマウスピース矯正である「アクアシステム」などは、前歯の軽度の不正咬合にしか対応していませんが、インビザラインは全ての不正咬合に対応。さまざまな症例に応じた矯正ができるので、より多くの患者さんの悩みに応えることができます。
もちろん、口内の状態によっては、ワイヤー矯正でないと難しいケースもありますが、他のマウスピース矯正に比べ、インビザラインは幅広い歯並び治療に対応できます。
■矯正中の痛みや違和感が少ない
インビザラインは、マウスピースをはめたまま生活することになりますが、その際痛みや違和感は少ない傾向にあります。
ワイヤーの場合、舌が装置に当たる感触に違和感を覚えたり、ワイヤーで固定された部分に痛みが生じたりすることが少なくありません。
実際、「ワイヤー矯正は痛い」といった声も多く挙がっています。
しかし、マウスピース矯正は、強制的に歯を動かすわけではなく、完成したマウスピースをはめているだけ。歯列矯正にありがちな「痛み」の心配はほとんどありません。
そのうえ、金具を使用するワイヤー矯正とは異なり、インビザラインは目立ちにくいといったメリットもあります。会話中や笑った時などに口元を見られても、他の人が違和感を覚えることもありません。
■虫歯や歯周病のリスクを回避しやすい
マウスピースは着脱可能なので、歯磨きや食事の際には取り外しておくことができます。歯ブラシをする際に装置を外しておけるので、ワイヤー矯正にありがちな「装置の隙間が磨きにくい」といった問題が起きません。そのため、磨き残しを回避しやすく、矯正中の虫歯や歯周病のリスクを下げることができるのです。
また、インビザラインであれば、矯正期間中でも同時進行で虫歯治療を進めることが可能です。着脱可能な矯正なので、治療のときだけ取り外し、治療が終わったら装着するだけ。「歯並びを直したいけれど、すでにできてしまった虫歯も気になる」「矯正中に虫歯になってしまった」といった方にも適した矯正方法なのです。
歯列矯正中の虫歯は決して珍しいことではないのが事実です。大切な歯を守りつつ、自分の歯並びを改善できる点は、インビザラインならではと言えるでしょう。
■口の中を傷つけない
ワイヤー矯正とは異なり、インビザライン矯正は口の中を傷つける心配がありません。前者の場合は、金属のワイヤーやブラケットを使用していますので、舌や唇などを傷つける心配があります。
しかし、インビザラインは一切金具を使用しない矯正方法の一つです。マウスピースの表面はなめらかなので、舌や唇、口内を傷つけるリスクがほとんどありません。
安心して使用できる点が、インビザラインの大きな魅力でしょう。
インビザラインの注意点
インビザラインにはさまざまなメリットがありますが、一方で「注意点」が存在します。
■装着時間は1日22時間以上
インビザラインの場合、マウスピースを1日22時間以上しっかりとはめていなければなりません。基本的には、食事と歯磨き以外の全ての時間は、はめ続けている必要があるのです。「うっかり装着を忘れていた」「面倒で装着していなかった」といった状態では、十分な効果が期待できません。
ワイヤー矯正であれば、患者さんの意志や習慣とは無関係に歯を動かせますが、マウスピースは患者さん自身で取り外しができるので、外している時間が長いと全く歯が動きません。
■当初の予定通りに進むとは限らない
インビザラインの注意点の一つが、必ずしも予定通りにいかないことです。仮に、初めの計画では30枚のマウスピースで進める予定だったとします。この場合、1週間に1回マウスピースの交換をすると、約7ヶ月程度で終わりと思われるでしょう。
しかし、これはあくまで初期の計画のマウスピースの枚数なので、これで必ず終わるということはありません。むしろ、増える可能性が高いと思ってください。計画の段階で30枚であれば、1.5倍の45枚程度になることもあります。初めの枚数は、あくまでも初めの計画です。その枚数で終わるということはありませんので注意しましょう。
これが得意だ!!インビザライン
インビザラインにも得手不得手があります。インビザラインが一番効果的な歯並びはズバリ非抜歯の叢生です。奥歯の位置はほとんど変えずに、前歯のガタガタを治す治療はインビザラインの得意とするところです。
きちんとマウスピースさえはめていれば、ワイヤー矯正と同じくらいのスピードで歯並びが治ります。前歯の歯並びが気になる方は、ぜひインビザラインを検討してみてください。インビザラインなら、周りに矯正治療をしていることが分からずに、歯並びを治すことができます。
■これはちょっと苦手だインビザライン
インビザラインにも苦手な部分があります。それは抜歯症例です。抜歯の場合は、どうしても抜いた部分を埋めなければいけません。インビザラインの場合は歯の移動が傾斜移動になってしまい、歯が傾いてしまいます。抜歯をする場合は、ワイヤー矯正のほうが無難な治療と言えるでしょう。
名古屋市(緑区)でインビザラインを検討している方へ
名古屋市(緑区)には、多くの歯医者が点在しています。しかし、名古屋市で展開している全ての歯医者が、必ずしもインビザラインに対応しているわけではありません。
また、インビザラインは、専門的な知識・技術・経験が患者さんの口内状態を大きく左右します。歯医者として知っているインビザラインの知識だけでは、患者さんの希望に沿った歯並びへと導くことは難しいもの。
インビザライン矯正における多くの経験を重ねた歯医者であるほど、患者さんに必要な配慮や治療計画を把握しています。そのため、名古屋市や緑区エリアでインビザラインを検討している方は、「実績が豊富な歯医者」「インビザラインに精通している歯医者」を選ぶことが大切です。
ちなみに、名古屋市緑区の左京山歯科クリニックは、インビザラインに力を入れている歯医者です。歯並び・矯正として、さまざまな治療に対応していますが、患者さんへの負担や不安に寄り添うために、インビザラインを中心に治療を行っています。
さらに、矯正の資料取り(レントゲン撮影、口腔内写真、歯型採りなど)は540円で受けることが可能。それを元に行う矯正相談は、無料で受け付けています。歯並びが気になる方は、まずはワンコインの資料取りを行ってぜひ無料相談を受けてみてください。トリートメントコーディネーターがしっかりと治療法や費用などを説明します。
「歯医者が怖い」といったイメージを払拭するために、「丁寧な対応」「親切な対応」「細かな説明」を心がけています。
これまでに、歯医者で怖い思いをしたことがあるという方も、当院なら安心して足を運んでいただけると思います。
まとめ
最近のデジタル技術によってインビザラインは目覚ましい進化を見せており、数年前では難しかった治療もマウスピースで行える時代になってきました。
しかし、インビザラインなどのマウスピース治療は、矯正治療を行うための1つのツールに過ぎません。マウスピースにもワイヤー矯正にもいいところがあります。 マウスピースだからはめるだけで治る、という簡単な治療ではありません。患者さんの協力も必要不可欠です。マウスピース矯正がいいかワイヤー矯正がいいか、自分にはどのような矯正治療のスタイルがあっているかを、カウンセリングできちんと相談して適切な矯正治療を受けましょう。
なお、歯医者選びは患者さんにとって難しいもの。
「どこに相談したらいいの…」とお悩みの方は、お気軽に名古屋市緑区の左京山歯科クリニックへご相談ください。
「相談のみ」「質問のみ」など、さまざまなお問い合わせに対応いたします。