安易にブリッジ治療選択してませんか?1度削った歯はもう2度と戻りません。
こんにちは、名古屋市緑区の左京山歯科クリニックの院長の宮崎です。
歯を失った治療の一つでブリッジ治療という治療があります。両隣に歯がある場合にかぶせものを入れて橋渡しをして欠損部を補う治療ですね。保険診療でも取り入れられているので選択される方も多いと思います。
しかし!保険でできるからやインプラントは高いからと言って安易にブリッジに走っていませんか??ブリッジ治療には最大の欠点があるのです。それは健康な虫歯になってない歯であっても削ってしまうということなんです。
歯を削るくらいいいんじゃない?と思う人もいるでしょう。しかし歯を削るということは大変なことなんですよ。歯は骨や皮膚などと違い元に戻らない組織です。皮膚をやけどしたり骨を骨折したとしても元通りに治ります。体の組織の大部分はちょっとした損傷であれば再生します。しかし歯は削っても再生しません。だから歯と目は大事にしろというのはそこなんです。
虫歯になってない歯をブリッジ治療のために削るということは歯の寿命を大きく縮めさせる行為なんです。一度削った歯は戻らないのでブリッジにした後に歯がいたんだりトラブルが出たらまたブリッジをやり替えます。その時にまた歯を削ります。保険のブリッジの平均の使用年数は約8年というデータが出ています。
つまり30歳の時にブリッジにしたら平均寿命の80歳までに6回ブリッジをやりかえることになります。6回も歯を削って歯が持つでしょうか??絶対に持ちません。つまりどこかで削る歯がなくなり入れ歯になるのです。
歯科医師で1本の中間の欠損ができた場合に何も歯を削っていない歯の場合にブリッジを入れる先生はあまりいないと思います。殆どの人はインプラントを入れるか義歯で我慢するという先生が多いと思います。それだけ歯を削ることが危険だと分かっているのです。自分の歯は削ってブリッジを入れないくせに患者さんの歯はガンガン削る。なんだか変ですよね。
虫歯でない歯を削ってその削った粉はバキュームで吸われてなくなってしまいます。本当に悲しい…虫歯の歯は削るのは仕方ないと思います。だって穴が空いてしまって細菌に侵された歯なのでそれは削るしかないでしょう。しかし虫歯になってないのに削るのは…
ブリッジを否定するならインプラントがいいのかというとインプラントもしっかりと考えなければいけません。しかし大事なのは安易に安いからやインプラントは怖いからブリッジでというのはちょっとどうかなと思います。安いから歯を削るんですか?骨にドリルするのが怖いからブリッジですか??骨はまたもとに戻ります。再生します。抜歯したあとも初めはレントゲンをとると穴が開いてますが3ヶ月もすれば骨ができて抜歯した部分ももとに戻ります。インプラントでドリルしたとしても骨は再生するんです。歯は再生しないんですよね。僕の中では歯を削る方が怖いです。
大切なのはきちんと考えて選択することです。インプラントもブリッジもいいとこ悪いとこがあります。数年だけ歯が持てばいいのではなくもっと長い目で考えましょう。目標は死ぬまで自分の歯で美味しく食事することです。安易な決断が何十年後かにしっぺ返しになることもあるんです。歯の欠損部分の治療はよ〜く相談して自分の治療をなっとくできてから始めましょうね。