インプラント治療に対するQ&A 部分床義歯編
こんにちは、名古屋市緑区の左京山歯科クリニックの院長の宮崎です。
インプラント治療って自費診療だし外科処置があり色々聞きたいことがたくさんあると思います。今回はインプラント治療によくある質問に答えてみたいと思います。
しかもこの質問に対する答えは、厚生労働省委託事業「歯科保健医療情報収集等事業」歯科インプラント治療のためにQ&Aから抜粋しました。 つまりこれは厚労省が国民に向けて公表しているものなので国がインプラントについてどのように考えているかということなのです。それでは質問にいってみましょう。
Q2:遊離端欠損。部分床義歯とインプラント、普通どっちが快適ですか??
A.インプラント B.入れ歯です C.どちらも一緒です D.なんとも言えません
遊離端欠損というのは写真のように後ろに自分の歯がない状態の欠損のことを言います。後ろに歯がないのでブリッジはできませんし、義歯も後ろに歯がないためクラスプという金具をかけることができず義歯が沈みやすく痛みが出やすい状態です。つまり義歯が安定しないため咬みにくかったり痛みが出やすいのが遊離端欠損なのです。
先程の答えはなんだと思いますか??
答えはAのインプラントが正解です。 厚生労働省委託事業「歯科保健医療情報収集等事業」歯科インプラント治療のためにQ&Aによると、
Q:遊離端欠損の治療において、インプラント治療法は部分床義歯より有効であるか??という問に対して A:片側(片方)遊離端欠損において、インプラント義歯のほうが部分義歯より天然歯に近い咬合力を獲得し、かつ左右で均衡した咬合力が回復される。また遊離端欠損患者において、インプラント義歯は床義歯に比べて口腔関連QOLが高い。という回答です。
遊離端欠損だとどうしても義歯が沈みやすく痛みがよく出る方がいます。やはり顎の骨の状態があまりよくない、顎堤がやせている女性などは義歯の痛みが出る方もいます。特に下の義歯は上に比べると義歯の大きさが小さいので咬む力が分散しないので痛みを訴える方もいます。
このような遊離端欠損に対して厚労省も部分入れ歯よりインプラントのほうがよく咬めると回答しています。またインプラント義歯といってインプラントを支えにした部分義歯も有効と答えています。インプラント義歯は奥に1本か2本インプラントを埋入することでインプラントが義歯が沈み込むためのストッパーとして働き義歯が安定しよく咬めるようになります。
自分の歯をインプラントで作る場合はインプラントの本数も結構必要で費用もかかりますがインプラント義歯の場合は1本ないし2本でいいため費用も抑えることができます。
まとめ
部分床義歯で快適に食事が取れている方は問題ないと思います。しかし部分床義歯は金具のかかっている歯に負担がかかり少しずつ歯の欠損が大きくなり義歯が大型化していくこともあります。もっと良くかみたいや滑舌を良くしたい、取り外しの煩わしさなどを改善したい方はぜひインプラント治療を検討してみて下さい。