歯科医院で一眼レフで写真を撮るのはなぜか??
こんにちは、名古屋市緑区の左京山歯科クリニックの院長の宮崎です。
左京山歯科クリニックではレントゲン写真以外に一眼レフで口腔内写真といって口の中の写真を撮ります。多いときは1日に100枚以上も撮ることもあります。なぜ歯科医院で口腔内写真を撮るのでしょうか??
初診時の記録を残すため
初めて来院したときの口の中の状況はとても大切な情報です。その情報をきちんと記録しておくことはとても大切になります。また患者さんが帰られたあとにも治療の計画を立てたりする際にもレントゲンだけでは不十分なので口腔内写真があると治療計画も立てやすくなるのです。初診時の記録はとても大切です。治療をしているとはじめの状況と変わってくるので初診時の口腔内写真は初診時にしか撮れません。急患で痛みがある人などは痛みをとってから写真を撮りますが緊急性がない場合はまず初診時の記録として左京山歯科クリニックでは口腔内写真を撮ります。
歯茎の状態や歯の色、歯並びはレントゲンでは分からない
レントゲン写真は主に硬組織の診断になります。つまり硬いものはレントゲン写真に写ってきますが柔らかいものはX線が透過してしまうので写りません。 歯茎の状態も腫れているのかや歯茎の色などもレントゲン写真からは分かりません。そして歯はレントゲンにもうつってきますが歯の色は分かりません。レントゲンは白黒の画像ですので歯の色は分からないんですね。 ホワイトニングや歯並びの相談などの場合はレントゲン以外に必ず口腔内写真が必須になってくるのです。
治療の説明で使うため
口の中は自分では見えないところです。説明のために鏡を使って見てもらう場合もありますが下の歯はまだしも上の奥歯などは鏡を使っても見ることはできません。患者さんと一緒に口の中の情報を共有するためにそしてそれを元に説明するために口腔内写真が必要なのです。
名古屋市緑区の左京山歯科クリニックでは治療説明の際には個室のカウンセリングルームでパソコンに口腔内写真を写して大画面で表示して治療説明を行います。
自分の治療を振り返るため
勉強は復習がものすごく大切です。自分の行なった治療がどうだったのか振り返ることで次に繋げることができます。口腔内写真を初診の時だけでなく治療途中や治療後も撮影することで自分の治療を振り返ることができます。そしてそれが自分自身の成長にもつなげることができるのです。
まとめ
歯科治療で口腔内写真はものすごく重要な資料採得になります。口腔内写真がなければ治療計画も立てることもできませんし、歯周病治療の評価も難しくなります。レントゲンにはうつらない情報も口腔内写真にはたくさん見つかる場合もあるのです。
今はデジタル化が進んで口腔内写真もデジタル一眼レフでたくさん撮れます。失敗しても昔であればフィルムなので失敗すると現像代がバカにならないですし、現像するまではうまく撮れてるか分かりませんでしたが今は撮ったその場できちんと撮れてるかどうかも分かります。デジタル化の恩恵は歯科の場合は凄まじいものがあります。
口腔内写真も誰でも取れるというわけではなくきちんと規格性がなければ意味がありません。倍率がバラバラだったりアングルが違っていては意味がないのです。そのため左京山歯科クリニックでは入ってきたばかりの新人スタッフにはまず口腔内写真の撮影の練習をしてもらいます。撮影役と患者役に分かれてしっかりと練習します。きちんとした写真が取れなければ治療説明にも治療計画を立てることもできませんから口腔内写真撮影のテクニックは左京山歯科クリニックでは必須です。
診療が終わったあと毎日30分位は院長の僕は撮影した写真を見て復習しパソコンにデータを移す作業をしてます。口腔内写真は自分の治療を振り返ったり過去の状態を見ることもできます。この口腔内写真はいうなれば自分の財産です。いくら欲しくても過去には戻れません。初診の状態の写真が欲しくてもてにはいりません。患者さんも写真を撮るときは唇を引っ張られたり鏡を入れたりとちょっと苦痛を強いられたりします。しかし自分の口の中をしっかり見ることができますし、その歯科医院に通うのであれば自分の口の中の状況の変化を見ることもできます。
小さい頃から通ってる患者さんだと乳歯から永久歯に生え変わりどんどん変化していく様がよく分かります。あとから自分の口の中の変化を見るとびっくりされる方もいます。口腔内写真は5分もあれば撮影できます。ぜひご理解とご協力をお願い致します。