みどり区 左京山歯科・矯正歯科クリニック

歯の豆知識ブログ

MENU

誤嚥性肺炎について

誤嚥性肺炎について

はじめまして、名古屋市緑区の左京山歯科クリニックの院長の宮崎です。

最近毎日ニュースで新型コロナウイルスのニュースを見ますよね。私も東京に研修会に行ってきましたが研修会でもマスク着用、電車内でも7割位の人はマスクをしています。今マスク無しで公共の場に行くのはちょっと怖いですよね。研修会の講師の先生も電車の中で咳でもしようものなら周りからすごい目で見られたと言ってました。

国民のみなさんが敏感になっているコロナウイルスは肺炎のウイルスですが、私は今回話をする誤嚥性肺炎の方がよっぽど気をつけたほうがいいと思っています。誤嚥性肺炎と歯科がどのように関係あるのかも話していきたいと思います。コロナウイルスも怖いですが誤嚥性肺炎も実は怖いんですよ。

誤嚥性肺炎とは?

何らかの原因で誤嚥したものが肺に入って炎症を起こし発症する肺炎を誤嚥性肺炎といいます。誤嚥=肺炎というわけではなく細菌を含んだ唾液や胃の中の食べ物が逆流し肺へいったり、免疫力など抵抗力が落ちているなど諸条件が重なることで肺炎を起こしやすくなります。

実は口の中は細菌がものすごいたくさんいます。口の中は暗くてジメジメして温度も36度くらい、食べ物もあり水分もある、まさに天然の細菌培養器なのです。若い方はそもそも誤って気管に物が入ったとしてもむせることができるし抵抗力もあるのでで誤嚥性肺炎にはなりません、しかし年を取り口腔周囲の機能が衰えてくるとむせる力も衰え誤って気管に入ってしまっても気が付かないのです。その際に抵抗力が落ちていると口の中の細菌が肺で増殖し肺炎を起こすのです。

肺炎の死因は第3位

実は日本人の死因の第3位は肺炎。1位は癌、2位は心血管障害で3位が肺炎なのです。しかも肺炎でなくなる方の97.3%が65歳以上です。 コロナウイルスも亡くなる方のほとんどは高齢者の方です。肺炎は抵抗力が落ちていると発症し場合によっては命を落としかねる恐ろしい病気なのです。 肺炎でなくなる方の多くは誤嚥性肺炎とも言われています。 新型コロナウイルスで亡くなった方は2020年2月24日現在10人未満ですが、誤嚥性肺炎で亡くなってる方は遥かに多いというのが現状です。

誤嚥性肺炎の予防とは??

誤嚥性肺炎の予防はなんだと思いますか??予防接種??違います。1番は口腔ケアなんですよ。口腔ケアは口の中だけでなく全身の健康を維持するためにも必要なケアなのです。口腔ケアをしっかり行うことで細菌の繁殖を抑えることができ虫歯や歯周病の予防だけでなく肺炎の予防にも効果的なのです。

実際に大きな大学病院などでは入院患者さんの肺炎予防に歯科がしっかりと関与することで大きな効果を上げている病院もあります。手術を行う前や術後の体力が落ちたときに肺炎を発症しないように歯科医師や歯科衛生士が口腔ケアを行うことで病院全体の肺炎を予防しているのです。そのため歯科がしっかり関与したほうが患者さんの入院の期間も短くなったという報告もあります。肺炎予防法は口腔ケアを行うことも非常に重要だと覚えておいてください。

口腔ケアの種類

口腔ケアには2種類あります。1つはセルフケア、これは自分自身で歯ブラシやフロス、歯間ブラシ、洗口剤などを使って行うケアのことです。

もう一つはプロフェッショナルケア。プロフェッショナルケアとは歯科医や歯科衛生士などが歯石やプラークの除去を専用の器具を使い取り除き、口の中と全身の状態を見てより専門的なアドバイスを行うケアのことを言います。 口腔内と体の健康を保つにはこのセルフケアとプロフェッショナルケアの療法を取り入れることが大切です。

セルフケアとプロフェッショナルケア両方大切ですがどちらがより大切かといえばセルフケアです。セルフケアは毎日行いますのでこれがしっかりとできてない状態でプロフェッショナルケアだけ受けてもあまり意味がありません。セルフケアが主でプロフェッショナルケアはセルフケアで取り除くことができない汚れを落とすサブ的な感じと思ってくださいね。

まとめ

コロナウイルスの猛威はとどまるところを知りませんがおそらく一過性の流行だと思います。SARSも流行しましたが今は全く話題に上がりません。おそらく5年後にはそんな事もあったねと思い出される程度かもしれません。しかし寿命がどんどん長くなってくる現代において誤嚥性肺炎は一過性の流行でなく数は増えていく可能性もあります。

しっかりと口腔ケアをしないと肺炎になり亡くなってしまう可能性もあります。コロナウイルスと誤嚥性肺炎、歯科医師の立場からすると口腔ケアをしっかりと行うことで全身の健康にも必ずいい影響はあると思います。口の中をきれいに保って肺炎なんか怖くない健康な体を作るお手伝いをするのが我々歯科医師や歯科衛生士のお仕事です。口の中の健康が全身にも影響するということを皆さんも知ってくださいね。

先日行った口腔外科セミナーで講師の先生が言っていた話題が頭に残っています。その先生は横浜総合病院の口腔外科の先生なのですが周りはお医者さんもいます。そこのある先生が必ず歯科衛生士さんではなく口腔衛生士さんと間違えて呼んでしまうという、でも歯だけでなく口腔をみるから歯科衛生士から口腔衛生士と名前を変えたほうがいいんじゃないかなとおっしゃっていました。確かに歯科衛生士より口腔衛生士の方がいいかもしれないと僕自身も思います。歯科医師は歯だけでなく口腔全体そして全身を診ないといけませんし、衛生士さんも名前を変えることで口腔全体を診るという意識が強くなるかもしれません。歯科医師は口の中を診て全身の健康を良くするのが仕事、これを忘れずに頑張って診療していきたいと思います。

監修者情報

監修者情報

名古屋市緑区のみどり区 左京山歯科・矯正歯科クリニックで院長を務める宮崎裕基です。当院は歯の機能の改善と口元の美しさを両立させる審美治療を中心に、お口全体の健康を包括的に守るフルマウス治療を推奨しています。いつも患者さんに精度の高い安心の治療をご提供できるように、常に技術の向上に努めています。そのためにも、歯科用CTなど新しい設備の導入は欠かせません。
私たちはカウンセリングを大切にし、そこで患者さんの本当のご要望を引き出すことが「ご満足いただける治療」につながると考えています。お口のお悩みがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

最新技術で輝く白い歯に CEREC

コラム カテゴリ一覧
Q&A
インビザライン体験
インプラント治療
お知らせ
入れ歯
医院のお知らせ
外科
審美治療
小児歯科
根管治療
歯の豆知識
歯並び、矯正
歯周病
歯科用語
虫歯予防
院長日記

審美治療メニュー

審美治療

審美治療

esthetic

ホワイトニング

ホワイトニング

whitening

矯正歯科

矯正歯科

orthodontist

インプラント

インプラント

implant

すきっ歯治療

すきっ歯治療

paced-arch

その他の歯科メニュー

虫歯治療

a bad tooth

歯周病治療

periodontal

咬み合わせ治療

orthodontics

入れ歯

dentures

予防治療

preventive

小児歯科

pedodontics