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歯石を取る時に出血してしまうのはどうして?

歯石を取る時に出血してしまうのはどうして?

こんにちは、左京山歯科・矯正歯科クリニックの院長の宮崎です

歯石除去は、歯科治療の中で非常に重要なプロセスですが、治療中に出血することは多くの患者が経験する問題です。出血の原因とその対処方法を詳しく理解することで、口腔ケアの質を向上させることができます。本ブログでは、歯石除去時に出血する原因と、その適切な対処方法について詳しく説明します。

歯石除去の目的とプロセス

歯石は、歯の表面に堆積したミネラル化されたプラーク(歯垢)で、放置すると歯周病や虫歯のリスクが高まります。歯石は歯磨きでは取り除けないため、専門的なクリーニングが必要です。歯石除去には、以下の方法が用いられます。

  • スケーリング: 専用のスケーラーを用いて歯石を物理的に削り取ります。
  • ルートプレーニング: 歯根の表面に付着した歯石やプラークを滑らかにし、再度の歯石の付着を防ぎます。
  • 超音波スケーリング: 超音波を使用して歯石を振動で取り除く方法です。

これらのプロセスは、歯石の除去とともに歯周組織の健康を回復させることを目的としています。

歯石除去時に出血する主な原因

  1. 歯周組織の炎症

歯石が長期間歯周組織に残ると、歯肉が炎症を起こします。この状態は「歯肉炎」や「歯周炎」と呼ばれます。炎症によって血流が増加し、歯肉が腫れやすくなるため、スケーリングやルートプレーニング中の軽い刺激でも出血が生じることがあります。炎症が進行している場合、出血はより顕著になります。

  1. 歯石の固着が強い

歯石が歯の表面や歯根に強く固着している場合、除去作業中に歯肉や歯周組織を傷つけることがあります。特に、歯石が歯根に近い部分や歯茎の中に埋まっている場合、除去時に出血が発生しやすくなります。強固に付着した歯石を取り除くための力が、歯肉にダメージを与えることがあります。

  1. 歯肉の敏感性

歯肉が非常に敏感である場合や、通常よりも薄い場合、スケーリング中の刺激によって出血が起こることがあります。特に、歯肉が健康でない場合、出血しやすくなります。歯肉の健康状態や厚さが出血の頻度に影響を与えることがあります。

  1. ブラッシングやセルフケアの不十分

歯磨きが不十分であると、歯石が蓄積しやすくなります。さらに、硬い歯ブラシや強すぎるブラッシングが原因で、歯肉が損傷しやすくなります。歯石が蓄積している状態では、歯肉がすでに傷んでいるため、歯石除去時に出血が起こることがよくあります。

出血に対する対処方法

  1. 定期的な歯科医院でのクリーニング

歯石は自宅でのブラッシングだけでは完全に取り除けません。定期的に歯科医院でプロフェッショナルなクリーニングを受けることで、歯石の蓄積を防ぎ、歯周病や虫歯のリスクを低下させることができます。定期的なチェックとクリーニングが、歯石除去時の出血を最小限に抑える助けになります。

  1. 適切なブラッシングと口腔ケア

毎日の口腔ケアが重要です。ソフトな歯ブラシを使用し、優しく丁寧に歯をブラッシングすることで、歯石の蓄積を防ぎます。また、歯間ブラシやフロスを使用して、歯と歯の間のプラークを取り除くことが効果的です。口腔ケアの徹底が、歯周病や出血の予防につながります。

  1. 炎症を抑える治療

歯石除去後に出血が続く場合、歯科医師は炎症を抑えるための治療を行います。抗炎症薬や局所的な治療を用いて、歯周組織の炎症を軽減し、出血の回復を助けます。また、口腔内の衛生管理を徹底することで、炎症の進行を防ぎます。薬の服用や局所的な処置が、出血の改善に寄与します。

  1. 患者さんへの適切な説明と注意喚起

歯科医師や歯科衛生士は、歯石除去前に患者さんに対して手技や治療後のケアについて説明します。特に、治療後の口腔ケアや注意事項について詳しく伝え、適切なアフターケアを行うことが大切です。患者さんに対して、自宅でのケアや出血が続く場合の対応について明確に説明することが、治療の成功に繋がります。

  1. 患者さん自身のセルフケア

患者さん自身も、歯石除去後の口腔ケアに注意が必要です。治療後は、刺激の少ない柔らかい歯ブラシを使用し、歯肉に過度な圧力をかけないよう心がけます。また、刺激の強い食品や飲料を避け、口腔内の健康を保つよう努めます。口腔内の衛生を維持することで、歯肉の回復を促進します。

予防策と長期的なケア

歯石除去による出血を予防するためには、長期的な口腔ケアが重要です。以下のポイントを実践することで、健康な歯肉を保ち、出血を防ぐことができます。

  1. バランスの取れた食事: ビタミンCやカルシウムを多く含む食品を摂取し、歯周組織の健康を維持します。また、砂糖の多い食品や飲料は控え、口腔内の健康を保つよう心がけましょう。
  2. 定期的な歯科検診: 3か月ごとの定期検診を受け、歯石の蓄積や歯周病の兆候を早期に発見し、適切な処置を行います。定期的なチェックが、歯石の蓄積を防ぎ、出血のリスクを減少させます。
  3. 良好な口腔衛生習慣: 毎日の歯磨きに加え、歯間ブラシやフロスを使用して、歯と歯の間のプラークを取り除きます。歯磨き粉やうがい薬も適切に使用し、口腔内の清潔を保ちます。
  4. 喫煙の中止: 喫煙は歯周病のリスクを高め、治療の回復を遅らせる要因となります。喫煙を中止することで、歯周組織の健康を保ち、出血のリスクを低減します。

まとめ

歯石除去時の出血は、多くの原因によって引き起こされますが、適切な対処と予防策を講じることで最小限に抑えることが可能です。歯周組織の炎症、歯石の固着、歯肉の敏感性などの要因により出血が発生することがありますが、定期的な歯科医院でのクリーニング、適切な口腔ケア、炎症の治療、患者への適切な説明と注意喚起、セルフケアの徹底が効果的です。歯科医師と相談し、健康な歯肉と美しい口腔環境を維持するために、定期的なケアと適切な対応を行いましょう。

監修者情報

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名古屋市緑区のみどり区 左京山歯科・矯正歯科クリニックで院長を務める宮崎裕基です。当院は歯の機能の改善と口元の美しさを両立させる審美治療を中心に、お口全体の健康を包括的に守るフルマウス治療を推奨しています。いつも患者さんに精度の高い安心の治療をご提供できるように、常に技術の向上に努めています。そのためにも、歯科用CTなど新しい設備の導入は欠かせません。
私たちはカウンセリングを大切にし、そこで患者さんの本当のご要望を引き出すことが「ご満足いただける治療」につながると考えています。お口のお悩みがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

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