みどり区 左京山歯科・矯正歯科クリニック

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乳歯の根に溜まった膿をそのままにしておくと起こる怖いこととは??

乳歯の根に溜まった膿をそのままにしておくと起こる怖いこととは??

こんにちは、名古屋市緑区の左京山歯科クリニックの院長の宮崎です。

乳歯はそのうち永久歯に生え変わるから根に膿が溜まっていても大丈夫と思ってませんか??根に膿がたまることで大切な永久歯に影響が出てくることがあります。今回は乳歯の根に膿がたまることで起こりうることを書いていきたいと思います。

 

膿がたまると永久歯に影響が出てくる

膿とは細菌の塊と思ってもらっていいと思います。その細菌の塊が乳歯の根にあるとどうなるでしょうか?乳歯の下にある永久歯は細菌に触れたくないのでその膿を避けるようにして生えようとします。すると通常は乳歯の真下に永久歯があり乳歯の根を溶かして生えてきますが乳歯の根に膿が溜まっているとあらぬ方向から永久歯が生えてきたりすることがあります。乳歯の根の膿の影響で歯並びにも影響が出てくるのです。乳歯の根に膿が溜まっている場合は乳歯だからいいやというのではなく永久歯の歯並びにも影響が出てくるのできちんと治療しましょう。

歯茎にオデキのようなものができる

乳歯に限らず歯の根に膿がたまると歯茎にオデキのようなものができることがあります。これはいつもあるのではなく治ったり再発したりします。実はこれは体の抵抗力と関係しているのです。風邪を引いたり疲れたりなど体の抵抗力が落ちると普段は体の免疫力で抑えてた膿が抑えきれなくなり歯茎の外に出てくるのです。歯槽骨の中で膿が溜まってていいことはありません。痛みが出たりすることもあります。まずはしっかりと歯科医院で根管治療を受けましょう。

乳歯の根が早期に吸収を起こして早く抜けてしまう。

乳歯の根に膿がたまると通常よりも早く乳歯が抜けてしまう場合もあります。するとまだ永久歯がきちんと出てこないうちに抜けてしまい普通であれば1ヶ月もすれば永久歯が出てきますが半年くらい永久歯が出てこずに歯並びが崩れてしまう場合もあります。乳歯の大きな役割に永久歯が生えるまでのスペースを確保しておくという大事な役割があります。乳歯の根に膿がたまり早期に抜けてしまうことでその役目が果たすことができず歯並びが悪くなってしまうのです。

乳歯の虫歯はそこまで大きくなくても根管治療になりやすい

乳歯は当然ながら永久歯に比べると非常に小さいです。さらに歯の内部が歯髄の占める割合が大きいためちょっとした虫歯でもすぐに抜髄といって根の治療になってしまう場合が多いのです。特に奥から2番めのDという第一乳臼歯は抜髄になりやすい歯です。虫歯ができるのはこの歯の歯と歯の間に多くできます。しっかりと歯と歯の間のブラッシングを意識したり小児用のフロスを使ったりして虫歯を防ぎましょう。そして虫歯ができて穴があいてきたらもう黄色信号です。できるだけ3ヶ月に1度程度は検診に行って虫歯の早期発見、早期治療をおこないましょう。

永久歯があると思ったら大間違い、実は永久歯がないことも・・・

所詮乳歯だから悪くなっても永久歯がはえてくるからいいじゃんと思ってる方、実はその永久歯がない場合もけっこうあります。特に前から2番めと5番目の歯については特に先天欠損と言って永久歯がない場合が多いのです。

左京山歯科クリニックでも先天欠損は決して珍しくありません。下の前歯が生え変わる6歳前後くらいにレントゲンを撮らせてもらうことが多いのですがその時に永久歯が無いことが分かる場合もあります。

永久歯がない場合はできるだけ乳歯を長く使って30歳くらいで乳歯の寿命が来たらインプラントかブリッジで治療するケースが多いと思います。前後の歯が全く虫歯がない場合はブリッジにするのは結構躊躇しますね。こういった永久歯の先天欠損などはインプラントが保険導入されてもいいと思うのですが・・・おそらく今の医療情勢から言ってもインプラントが保険導入されることはおそらくないでしょう。永久歯が先天欠損の場合は将来的にインプラントや矯正などで治療する必要がありブリッジ以外の治療の場合は自費診療も考えないといけません。乳歯だから必ず永久歯に生え変わる保証はありません。乳歯を虫歯にしないようにしないと後で痛い目にあうこともあるので注意しましょう。

まとめ

乳歯の根の膿を放置しておくと様々な弊害があります。もちろん痛みが出たりすることもありますが1番問題になるのは永久歯に悪影響を及ぼすということです。乳歯の根の膿が大きくなり永久歯が生えてこないや永久歯が変な位置から生えてくるなど大事な大人の歯に影響を及ぼすこともあります。

乳歯の根の治療は元々根が短いということや永久歯が上に上がってくることで根の吸収があり根管治療が難しいこともあります。どうしても根管治療が難しく永久歯に影響が出る可能性が高い場合は抜歯する場合もあります。本人やお母さんには抜歯は酷なことと思われますが大事な永久歯を守るために必要な場合があります。また乳歯を抜けたままにしておくと歯並びが悪くなるので保隙装置と言って永久歯が生えるまで歯並びが悪くならないようにする装置を入れる場合もあります。保隙装置は保険が効く場合と聞かない場合がありますので事前にしっかりと先生と話しましょう。

大切なのは根管治療をしないように虫歯にさせないことです。虫歯予防には定期検診やフッ素塗布が大事になってきます。名古屋市緑区の左京山歯科クリニックでは小児の検診は3ヶ月に1度をすすめています。虫歯になる前にしっかりとブラッシングのチェックやフッ素塗布を行い予防に力を入れましょう。

監修者情報

監修者情報

名古屋市緑区のみどり区 左京山歯科・矯正歯科クリニックで院長を務める宮崎裕基です。当院は歯の機能の改善と口元の美しさを両立させる審美治療を中心に、お口全体の健康を包括的に守るフルマウス治療を推奨しています。いつも患者さんに精度の高い安心の治療をご提供できるように、常に技術の向上に努めています。そのためにも、歯科用CTなど新しい設備の導入は欠かせません。
私たちはカウンセリングを大切にし、そこで患者さんの本当のご要望を引き出すことが「ご満足いただける治療」につながると考えています。お口のお悩みがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

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