抜髄後の注意事項
こんにちは、名古屋市緑区の医療法人SKY左京山歯科クリニック院長の宮崎です。 抜髄後の注意事項について説明したいと思います。 抜髄についてはこちらを参考にして下さい。
①歯の神経を触っていますので治療後は数日は痛みが出る事があります。痛い場合は処方された鎮痛剤を服用して下さい。鎮痛剤を飲んでも我慢できないような痛みの場合はお電話ください。
②アメや氷などの硬い物は治療中の歯では咬まないようにして下さい。できるだけ治療中の歯と反対側で食事を取りましょう。抜髄の治療中の歯で硬い物を嚙むと最悪歯が折れて抜歯になる場合があります。
③治療した歯は仮のセメントをしてあります。治療後1時間は食事は控えて下さい。仮のふたは食事などで少し欠けたり、すり減って凹んだりする場合がありますが心配はありません。完全に取れてしまった場合はお電話ください。
④抜髄治療は直接目では見る事ができないのと、歯の根の形も非常に複雑で難しい治療になります。そのため1度で全ての歯の根の神経は取り切る事が難しい場合があり治療が複数回になる場合もあります。
⑤抜髄治療は途中で来院が途絶えてしまうと痛みがなくても状態が悪くなその後最悪橋になる事もありますので、来院が大変な場合もありますが治療完了まで通ってください。
⑥麻酔は2時間から3時間ほど効いています。感覚がありませんが食事は取っていただいて大丈夫です。治療後1時間ほど経過したら仮のふたのセメントも固まってますので注意して反対の歯でゆっくりと食事を取ってください。痛みがある場合は速やかに鎮痛剤を服用しましょう。
まとめ
抜髄治療は歯科治療の中でも1番細かく見えない部分の治療になり難しい治療の一つです。歯の根の形も個人差があり一人一人全然違います。そのため治療に時間を要して治療回数もかかるので患者さんも大変かと思われます。しかし歯の根の治療は今後の歯の寿命を左右する重要な土台の基礎治療です。家を建てるときでも土地の基礎工事は時間をかけてしっかりと行わなければ建物の寿命は悪くなってしまうでしょう。歯の寿命もこの抜髄治療がしっかりとできるかで変わってきます。
来院前はズキズキとした痛みがあり寝られないくらい痛かったのが治療を行うと痛みはだんだん減っていきます。治療がまだ途中ですが患者さんは痛みがなくなった事でもう通わなくてもいいかなと思い来なくなってしまう場合もありますがこれは絶対にやめましょう。神経は全て取らなくても痛みの原因の炎症のある部分の神経を取れば痛みは治まるのです。しかし、抜髄の場合は根充という最後の仕上げまできちんとしないと歯の根の中がどんどん最近で侵されてしまいます。1年後に歯科医院を訪れて治療を再開したときにはもう抜歯という場合も多々あります。
仮のふたは1ヶ月以上経つとふたがしてあっても細菌が漏洩してくるというデータもあります。抜髄治療は回数がかかってもその後の歯の寿命に大きく関係する治療ですので治療完了まではしっかりと通いましょう。
抜髄の注意事項の動画はこちらになります。