抜歯した後の注意事項とは??
こんにちは、名古屋市緑区の医療法人SKY左京山歯科クリニック院長の宮崎裕基です。今年もコロナでお盆はどこも行けなくて悲しいですが我慢しましょう。来年こそは旅行とか思いっきり行きたいですね。
今回は抜歯後の注意事項について説明したいと思います。
1.抜歯後はうがいを頻繁にするのは控えましょう。 唾液に少し血が混じる程度は大丈夫です。
抜歯した後は血餅と言って血液がお餅のように柔らかく固まってきて蓋をします。初めのうちは唾液に血が混ざったり飲み込むと血の味がして気になりますが、この時にうがいをブクブクと頻繁に行うとせっかく固まってきた血餅が流れてしまいまた出血してきます。うがいはしたいとは思いますが口の中に含んでブクブクしないで流すくらいの軽めにゆすぐ位にして下さい。
どうしても出血が気になる場合は替えのガーゼを医院で渡してると思いますので抜歯した場所にガーゼが当たるように咬んで下さい。30分も咬んでいれば出血はおさまると思います。
2.処方された薬はしっかりと飲みましょう。
抜歯後は麻酔が切れると痛みが出てくる場合があります。医院で処方された薬を飲みましょう。左京山歯科クリニックでは抜歯後に内服と頓服で薬を出します。
内服というのは毎食後に飲みます。左京山歯科クリニックでは食前や食間に飲む薬は基本的に処方しませんので内服の場合は全て食後に飲んで下さい。そして内服は出された薬は全て飲みきって下さい。症状が無いからと言って途中で飲まなくなるのは辞めましょう。例えば内服で3日間毎食後で抗生剤が出ている場合には3日間全て飲みきって下さい。
頓服というのは痛いときに飲む薬です。痛みがある場合に服用して下さい。頓服は痛いときのみに飲む薬ですので余る場合もあります。余ったら机の引き出しなど直射日光が当たらない場所に保管しておきましょう。開封さえしてなければ半年程度は大丈夫です。
1錠飲んでも痛い場合は追加でもう1錠飲んでもらっても大丈夫です。2錠飲んでも全然痛みが治まらない場合はお電話にて連絡して下さい。
3.抜歯した当日は「長い入浴」、「過度の飲酒」、「激しい運動」は避けましょう。
抜歯した当日は血行が良くなる行為はやめましょう。抜歯を行うと抜歯した部位に炎症と言って体の反応が起こります。炎症は血行が良くなるとさらに増しますので血行が良くなる行為は控えましょう。入浴や飲酒、運動などは全て血行が良くなります。つまり体がポカポカ暖まる行為ですね。
4.歯磨きはきちんとしましょう。ただし抜歯部位は触らないように。
よく歯磨きはしてもいいのですかという質問を頂きます。歯磨きはしても大丈夫です。口の中を綺麗に保つ意味でもしっかりと歯磨きはしましょう。抜歯した部位に歯垢がたまっていると抜歯後の感染や治癒不全にもつながります。ただし抜歯した部分の歯茎は歯磨きでこする必要はありません。血餅がとれて再出血してくるので抜歯した近くの歯ブラシは注意して下さいね。
5.抜歯部位を指や舌で頻繁に触るのはやめましょう。
抜歯した部位を頻繁に舌で触ったりすると血餅(血液の蓋)が取れて治癒が悪くなります。気になるとは思いますがあまり触らないようにしましょう。
6.痛くないのに冷やしすぎは注意
痛みがある場合は濡れタオルなどで外から冷やしましょう。痛みが無いのに冷やしたり、氷などで過度に冷やしすぎるとしばらくの間しこりとして残ったりするので過度に冷やしすぎるのはよくありません。
7.アザがでても大丈夫。1週間で治ります。
皮膚が薄い女性は内出血で抜歯した部位の皮膚にアザのような青たんができる場合もあります。ビックリされるかもしれませんが内出血は次第に治まります。冷やしたりすると血液の吸収が悪くなりなかなか治まらなくなるのでアザができたらそのまま待ちましょう。1週間で引いていきます。
まとめ
抜歯後は痛みを伴う場合も多いと思います。しっかりと鎮痛剤を服用して痛みをコントロールしましょう。そして血行が良くなる行動は2〜3日は控えて下さい。1番大事なのは、私は頻繁にうがいをしないことだと思います。頻繁にうがいをすることで血餅がとれて治癒不全(ドライソケット)を引き起こしやすくなるのです。抜歯後は出血が気になると思いますがうがいは控えましょう。
ワンポイントアドバイス:夕方以降に抜歯をした方は寝るときに枕元にタオルなどを敷いて寝ましょう。夜寝てるときに体が温まり唾液に血が混じることがあり大事な枕が汚れることがあります。タオルを敷いて寝ると枕も汚れないので安心ですよ♪