歯医者さんで歯のクリーニングを受けたほうがいい理由とは?
こんにちは、名古屋市緑区の左京山歯科クリニックの院長の宮崎です。
僕はコーヒーが大好きで1日に3杯くらい飲みます。そのせいか半年くらいすると歯に茶色い着色がついてきて気になります。そんな時はどうするか、うちの歯科衛生士の子にクリーニングをしてもらうのです。
色が濃い食べ物や飲み物は歯に着色がつきます。コーヒー、紅茶、お茶、ワイン、カレーなどこれらの食べ物や飲み物を飲む以上歯への着色は避けられません。
僕は普段の歯磨きは歯磨き粉をつけません。理由は結構長い時間歯を磨きます。だいた10分以上歯磨くので歯磨き粉をつけると泡立ってすぐにうがいをしたくなります。ながら磨きと言って何かしながら歯磨きをする方法で僕はテレビを見たりパソコンをしながら歯磨きをしてます。
そのため歯磨き粉を使わないので歯磨き粉に含まれる研磨剤で着色が落とせれないので半年に1度程度歯科衛生士に綺麗にしてもらっているのです。
歯のプロの歯科医師がお勧めする歯科医院でクリーニングを受けたほうがいい理由とはなんなのでしょうか??
1:高価な歯磨き粉よりも歯科医院で行うPMTCの方が効果が高い。
ドラッグストアに行くとたくさん歯磨き粉やデンタルリンスが売られてますよね。しかも高いものは結構いい値段します。でも高価な歯磨き粉やデンタルリンスよりも歯科医院で行うPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)の方が何倍も効果は高いのです。
このPMTCとは専用のゴムのチップなどで専用のペーストを使い歯面を機械的に清掃することをですが通常の歯石取りとは少し違います。このPMTCは実は着色を取るだけと思われがちですがもっと重要なものを取り除くことができるのです。
PMTCで取り除くものはバイオフィルムです。バイオフィルムって何!?と思われますがバイオフィルムは日常にもあります。台所やお風呂の浴槽を洗ってないとヌメヌメする部分ってありますよね?あのヌメヌメがバイオフィルムです。
バイオフィルムは細菌の集合体です。歯にもバイオフィルムが付着して歯周病や虫歯を引き起こすのです。着色を落とすだけでなくバイオフィルムを落とすことができるのは歯科医院で行うPMTCだけです。どんな高価な歯磨き粉や歯ブラシでも無理なんです。しかもPMTCは終わったあとに歯がツルツルになるので本当に気持ちいいですよ。歯科で1番気持ちがいい治療かもしれませんね。
2:虫歯や歯周病を防ぐことができる。
自分自身の歯磨きには限界があります。歯科医師や歯科衛生士でもなかなか毎日100%磨き残しがないようにするのは難しいことです。そのため自分ではきちんと歯ブラシをしているつもりでも虫歯や歯周病になってしまうのです。
約3ヶ月磨き残しがあると虫歯ができ始めるといいます。ですので3ヶ月に1度の定期検診は比較的理にかなっているといえるのです。それでは定期検診でクリーニングを3ヶ月に1度受けていたら絶対に虫歯や歯周病にはならないの?という声も聞こえてきそうですが、絶対に定期検診を受けていたら虫歯や歯周病にならないかというとそれは嘘になります。定期検診を受けていても残念ながら虫歯や歯周病になってしまう場合もあります。
しかし、虫歯や歯周病にたとえかかってしまったとしてもかなり軽度の状態で治療をすることができるので比較的短期間の治療で終わります。患者さんが虫歯で穴が開いていると気がついたときには相当虫歯が進行している場合がほとんどです。しかし患者さんが気が付かなくても歯科医師や衛生士が虫歯と診断する場合はほとんどの虫歯は数回で治療が終わる場合がほとんどなのです。
3:高齢者の方はお口の中をきれいに保つことで肺炎のリスクを下げることができる
高齢者の方の死因の原因の一つに肺炎があります。高齢者の方は抵抗力が落ちているので肺炎にかかっても亡くなってしまう方もいるのです。80歳以上では誤嚥性肺炎が8割以上を占めます。誤嚥性肺炎とは誤って食道ではなく気管支の方に食べたものなどが入ってしまい肺で細菌が増殖して起こる肺炎です。この誤嚥性肺炎の最大の予防は予防接種などではなく口腔内のケアです。お口の中をきれいに保つことで誤嚥性肺炎のリスクを大幅に下げることができます。
藤田保健衛生大学病院でも口腔外科の衛生士が主体となって院内の肺炎予防に口腔ケアを取り入れています。口の中が汚いと細菌が通常の人に比べて何百倍も多い状態です。長生きしたかったらお口の中をきれいに保つために定期的に歯科医院を受診しましょう。
4:口臭が気にならなくなる。
口臭ってどなたも気になると思います。自分は大丈夫かな?と口臭の原因は磨き残しや虫歯、歯周病などです。定期的に歯科医院でクリーニングを受けていれば口臭の悩みともおさらばです。専門的なクリーニングを受けて担当の歯科衛生士さんがしっかりとチェックしてくれます。左京山歯科クリニックは基本的に担当歯科医師と担当歯科衛生士制です。毎回きまった衛生士さんがチェックするので通ってもらえれば自然とコミュニケーションも取りやすくなり気になることも聞きやすくなります。
どなたも3ヶ月に1度程度は美容院に行きますよね?美容院って女性だと1万円以上することってざらじゃないですか?見える部分だけでなく見えない部分のお口の中もケアしてあげましょう。美容院代よりは圧倒的に安いと思いますよ。
まとめ
日本では病気になってから病院に行って治療が一般的ですがアメリカやヨーロッパは違います。虫歯や歯周病にならないために歯科医院に通うのです。虫歯や歯周病にかかってからではお金も時間もかかるので予防のために歯科医院に通うのが一般的です。
日本では痛くなってから行くのがまだまだ一般的ですが、痛くなってからでは治療も痛いし時間もお金もかかります。お口の中の歯すべてを自分一人で磨くのは限界があります。歯は28本あります。28個の食器を使って食事を取ってると思ってください。28個の食器を5分でピカピカにすることってできますか??ましてや口の中は見えません。目隠しをして手探りでものすごい複雑な形の食器を1つの道具だけで完全に磨くことができると思います??無理ですよね。
そのために歯科医師や歯科衛生士といった専門家がいるのです。自分一人ではなく歯科衛生士と二人三脚でお口の中のケアをしていきましょう。
クリーニングを受けていても普段のブラッシングがおろそかでは意味がありません。普段のセルフケアが1番大切で歯科医院でのクリーニングはお手伝いだと思ってください。左京山歯科クリニックが皆さんのよき口腔ケアのパートナーになれればとスタッフ一同日々頑張っております。