虫歯になりやすい人必見!!歯医者がすすめる虫歯予防法とは??
こんにちは、名古屋市緑区の左京山歯科クリニックの院長の宮崎です。
虫歯になりやすくて困ってらっしゃる方もいると思います。しっかりと歯磨きをしてるのに気がついたら虫歯になってる。定期検診に通っているのに虫歯の治療をしている。なんでこんなに歯に気を使っているのに虫歯になるのだろうと悩んでいる方もいるのではないでしょうか??
虫歯になりやすい人は歯ブラシをしっかりやっていても磨き残しがあったり、口の中に虫歯の原因菌のミュータンス菌が多かったりする場合もあります。そのような人のために徹底した虫歯予防の方法を歯科医師の私が伝授します。
歯磨きの時間は20分磨こう
ほとんどの方は歯磨きは5分以内で終わっているのではないでしょうか??5分以内の歯磨きで今までほとんど虫歯になっていない方であれば大丈夫ですが虫歯にしょっちゅうなってしまう方は5分では歯垢を取り除ききれていません。歯は28本あります。つまり28個の食器を使って食事をしています。28この食器洗いは5分で終わるでしょうか??しっかりとやったら5分では無理ですよね??しかも歯は複雑な形をして見ながら磨くことはできません。 でも20分も磨く時間なんてないよと言う方におすすめの磨き方があります。
その名も、ながら磨きという磨き方です、。ながら磨きというのはその名の通り何かしながら磨くという磨き方です。お風呂に入りながら、テレビ見ながらスマホをいじりながらなど何かしながら磨く磨き方です。特に意識せずに時間だけかけて磨いてください。ルンバという掃除機ロボットがありますよね?時間をかけて色んな所を移動しながらきれいにしていくというやり方に似ています。このながら磨きを習慣化すると虫歯予防だけでなく歯周病予防や口臭予防にも役立ちます。夜寝る前でいいのでぜひながら磨きを実践してみてください。
歯ブラシは1ヶ月で交換、デンタルフロスや歯間ブラシを使おう
歯ブラシは毛先が開いてしまっては歯垢の除去効率が大幅に下がります。1ヶ月たったら歯ブラシは交換して新しいものに変えましょう。左京山歯科クリニックでは歯ブラシは100円で購入できます。ドラッグストアで買うよりも圧倒的に安いのです。まとめ買いする人も多いんですよ。1ヶ月たったら古いものはお風呂掃除や洗面所などの掃除道具にしてしまいましょう。
そして歯ブラシ以外にデンタルフロスや歯間ブラシは絶対に使ったほうがいいです。どちらがいいかは歯科医院でアドバイスを貰いましょう。デンタルフロスは日本人の方は使用率がものすごく低いのが現状です。海外の方は結構な頻度で使いますが日本人は悲しいことにほとんどの方は使っていません。歯と歯の間の歯垢は歯ブラシでは落としにくくデンタルフロスや歯間ブラシを使用を使用しないと落としにくいのです。歯と歯の間が虫歯になりやすい方はぜひフロスなどの補助清掃道具を使いましょう。
歯磨きをしたあとにリカルデントを使おう
虫歯になりやすい方はリカルデントをうまく使いましょう。リカルデントとは簡単に言うと歯の再石灰化を促進させる牛乳由来から作られた成分のことを言います。歯は食事をするたびに脱灰と言って歯の表面が少し溶けます。そして唾液の成分で再石灰化していきます。この脱灰と再石灰化のバランスが崩れて脱灰が優位になると虫歯になるのです。
虫歯になりやすい人は再石灰化を促進させるリカルデントを利用しましょう。リカルデントはリカルデントを主成分としたガムもありますしMIペーストと言って歯磨き粉のようなペーストもあります。子供さんにおすすめなのはMIペーストです。まずは普通に歯磨きしたあとにこのMIペーストを歯ブラシを使って歯に塗ります。磨くというよりは歯に塗り込むといった感じです。大切なのはガムを噛んだあとやMIペーストを塗ったあとは30分程度は飲食を控えることです。フッ素と同じで飲食すると成分が流れていってしまうので注意しましょう。
甘いものを飲んだり食べたらお茶を飲もう
虫歯になりやすい人は甘い飲み物でも歯の表面が虫歯になってしまうことも多いです。注意が必要なのはスポーツ飲料。吸収が良くて体にいいイメージがありますが虫歯の原因となるショ糖(砂糖)がものすごくたくさん含まれています。常にスポーツ飲料ばかり飲んでるとあっという間に虫歯になる中高生も結構いるのです。
虫歯になりやすい人は甘いジュースなどはなるべく控え飲んだとしてもなるべく水やお茶で流してしまいましょう。歯の表面にジュースなどの成分がベタッと長時間ついていることで先程説明した脱灰が優位になり歯の表面が虫歯になってしまうのです。甘いものを飲んだらあとはお茶などを飲みましょう。
定期検診を受けよう
自分では頑張って磨いていてもどうしても磨ききれない部分が出てきます。そしてブラッシングがあまい部分や虫歯の早期発見など定期検診を受けることで虫歯のリスクをぐっと下げることができます。そして歯石などがついてしまったら自分では歯石は取れませんので歯科医院で取ってもらいましょう。そしてPMTCといって研磨剤で歯の表面をツルツルに磨くことでバイオフィルムという細菌の集合体を除去することもできます。このPMTCは自宅で行うことは難しいでしょう。歯科医院で虫歯や歯周病のチェック、歯石除去、ブラッシングがきちんとできているかの確認、そしてPMTCを行うことで虫歯のリスクを下げることができます。しかも保険診療で行うことができるのでレントゲン撮影がなければ約3千円程度で歯の掃除をしてもらえるのです。これは諸外国ではありえないことなんですよ。通常歯のクリーニングは結構費用がかかります。でもそれを払っても虫歯になって治療するよりは費用が安くなるのでみなさんクリーニングに行くのです。大切なのは歯科医院での歯の掃除も大切ですがセルフケアはもっと大事ということです。いくら歯科医院でクリーニングを受けていても日頃のケアが良くなければあまり意味がないということです。毎日のブラッシングも頑張り3ヶ月に1度の定期検診を受けることは鬼に金棒なので虫歯になりやすい人は是非定期検診を受けましょう。
キシリトールガムを食べよう
虫歯になりやすい人はなりにくい人と比べて何が違うのか?それは口の中の環境が違うのです。例えば虫歯の原因菌と言われているミュータンス菌の量が違うと虫歯のなりやすさも違ってきます。ミュータンス菌の量が少ないとちょっとやそっとブラッシングが悪くても甘いものをよく食べても原因菌が少ないので虫歯になりにくいのです。でもこのミュータンス菌の量は3歳位までで決まると言われています。そして母子感染と言って主にご両親からの接触感染なのです。ご両親が虫歯になりやすかったり虫歯の多い口の中だと子供もミュータンス菌に触れる機会が多いのでミュータンス菌が多くなるのです。
1度口の中の菌が決定すると菌叢はなかなか変わりません。なのでこのミュータンス菌を弱めることができるのがキシリトールと言われています。キシリトールガムに多く含まれているキシリトールですが食べ方に工夫がいります。味がなくなってもしばらく噛むことが大切です。ガムの説明にも20分は噛みましょうと書いてあるんですよ。なので味がなくてもしばらく噛んでください。そしてリカルデントと同じで噛み終わったあともすぐに飲食は控えましょう。食べる時間でいいと思うのはやはり食後ですね。食後に歯磨き代わりにキシリトールガムを噛むことでキシリトールも取ることもできるしガムを噛む事で唾液も出ます。唾液も虫歯予防には重要で唾液の量が多いと虫歯になりにくいのです。そしてキシリトールガムを3ヶ月位しっかりと習慣化して摂取することでミュータンス菌が弱ってくるのです。しっかりと習慣化して毎日摂り続けることが大事ですね。
それでも虫歯になったら・・・
できるだけ金属の修復物は避けてセラミックを入れましょう。保険の銀の金属の詰め物はどうしても虫歯になりやすい材料と言えます。歯科治療の場合、保険診療自体が最高品質の治療ではなく最低限度の治療なのです。つまりその後の虫歯のなりやすさなどは考慮されておりません。そのため虫歯になりやすい方が保険の銀の金属を詰めると数年後に2次カリエスと言って銀の金属の下で虫歯になり神経を取る治療になる場合もあります。 虫歯になりやすいからこそ安易に保険でいいかと考えるのではなくしっかりと説明を受けてから納得した上で治療を受けましょう。 ちなみに名古屋市緑区の左京山歯科クリニックでは治療前にカウンセリングをして治療や材料の説明をします。しっかりと説明を受けられると半分くらいの方はセラミックのセレック治療を受けられます。ちなみに男女比でみるとやはり女性の方が多いですね。やはり健康観が高いからでしょうか。虫歯になりやすい方はぜひセラミックの治療も検討してみてくださいね。
まとめ
虫歯になりやすい方は普通に歯磨きをしてるだけではなかなか虫歯の連鎖が止まりません。上に書いたようなことをしてみると虫歯になりにくくなってくると思います。虫歯は生活習慣病です。糖尿病や高血圧と同じように特効薬はありません。ブラッシングや食生活などの生活習慣を変えていくのが予防の近道です。
自分は虫歯になりにくいから大丈夫と思っている方も要注意です。虫歯になりにくい人でも歯周病は全く別ですので用心してください。そもそも虫歯と歯周病は病気の原因も全く違います。虫歯は全く無くても重度歯周病の方も結構います。40代以上では虫歯よりも歯周病で歯を抜く割合が増えていきます。歯を喪失する1番の原因は歯周病です。歯周病の予防もセルフケアと検診が重要になってきます。しっかりと3ヶ月に1度は歯科医院で検診を受けましょう。